By D-Kuru - 投稿者自身による作品, CC BY-SA 3.0 at, Link
ロックウールと水耕栽培でロックウールはスラグという玄武岩から鉄を取り出した際に発生する産廃で、主成分は二酸化ケイ素と酸化石灰(酸化カルシウム)であることがわかった。
酸化石灰は乾燥剤の成分で、
CaO + H2O → Ca(OH)2
の反応を経て、水を吸いながら水酸化カルシウム、つまりは消石灰となる。
消石灰は(農業利用としては)水によく溶け、土壌のpHをはやく高めたい場合に使用する。
というわけで、ロックウールで水耕栽培を始める時にpHの調整を行わなければならない。
どのようなpH調整を行っているかをまとめてみる。
とその前に、適性のpHを把握しておく。
土耕の場合、適正のpHを考えるで鉄とカリウムを基準に適正pHを6.5と定めた。
水耕栽培の場合、養分はすでに溶けているので、適正pHは鉄に合わせて、若干下げているはず。
よく目に付くものだと、5.5〜6.0といったところで合わしていたような気がする。
それを踏まえて、pHダウンで使用しているものとして以前聞いたのが、硫酸(H2SO4)、硝酸(HNO3)とリン酸(H2PO4)のどれかをよく使う。
硝酸根とリン酸根は肥料成分としても良く効き、硫酸根はほとんど効かないので、後の調整に合わせて使い分けってことかな。
最初は硫酸で酸化石灰の濃度を下げている気がする。
あくまで予想だけど。
逆にpHダウンで下げ過ぎた場合や根からの老廃物(根酸)でpHを下げすぎてしまった場合は、水酸化カリウム(KOH)や水酸化ナトリウム(NaOH)を使用する。
土耕ではEC値を高めてしまうものばかりだけど、水耕だった場合は養液を途中で処分出来るということで、この手の塩(えん)を多用しても問題ないということね。
土耕と考え方が全然違うのね。