炭酸カリウムの話題が挙がった。
化学式はK2CO3で炭酸塩でありながら常温の水への溶解度が非常に高く、
K2CO3 + 2H+ → 2K+ + H2CO3
H2CO3 ⇆ H2O + CO2
でアルカリ溶液として機能する。
助燃触媒として機能しているということで、炭酸カリウムは木炭といった炭や草木灰に含まれている。
そういえば、以前、お世話になっている炭焼き職人の方が、余った木炭の粉末をボカシや畑に入れるとうまくいく。
と言っていた。
炭は元になった植物種によって、pHの上がり方が違っていて、籾殻を炭化したものはあまりpHが上がらず、広葉樹を炭化したものはpHがよく上がる。
と言っていた。
この背景にあるのが、炭化の際に凝縮された炭酸カリウムの可能性が高く、周囲のpHを上げつつカリウムの供給源となっているために、ボカシや栽培にとってポジティブな結果になったのだろうな。
そういえば、京都市内で起こったすごいことで黒ぐされ菌核病が蔓延した時、重炭酸カリで感染の広がりを抑えたことがあった。
木炭は多孔質で微生物の住処にもなりやすいという話もあるので、土壌環境の改善として、木炭の粉末は市場に出回って欲しいところだよね。
炭酸カリウムは消石灰の代わりとして使える。
関連記事