学生の頃にふと思ったことがある。
癌を軽減する遺伝子組み換え作物が誕生したとして、
それでも大半の人は遺伝子組み換え作物を悪しきものだとして否定し続けるのだろうかって。
この話を書く前に前提として、
遺伝子組み換えの歴史についてを記載しておく
遺伝子組み換えには第一世代、第二世代といった形で様々な取り組みが行われてきた。
第一世代は一般的に知られている
除草剤耐性を持たせて、どんな草でも枯らす農薬を使用しても枯れない作物であるとか、
特定の昆虫の食害があった場合にその昆虫を殺すタンパクを合成する作物がある。
遺伝子組み換え作物 - Wikipedia 第一世代組換え食品の開発状況
他に雄性不稔とかもある
第二世代はあまり知られていないけど、
マルチビタミンの作物を作ろうだとか
消化しにくい栄養素を作物内で消化しやすい形にしといてくれるだとか
食べていたら免疫が向上する物質が多く含まれている
といった食べる側目線での組み換えが行われている。
遺伝子組み換え作物 - Wikipedia 第ニ世代組換え食品の開発状況
例えばだよ。
土壌の微生物から何故か摂取したら癌が軽減される物質が見つかったとする。
※実際にはDNAの複製のミスを減らすための緩衝性の様な物質。おそらく副作用はほぼないとされる
※癌の発生の現象をざっくりと書くとDNAの複製ミス。詳細はわからない。
あくまで軽減する、もしくは予防するため毎日の摂取の方が望ましいとしたら、
おそらく製剤にするよりも副菜クラスの作物に組み込んだ方が都合が良さそうだ。
この遺伝子を今まで紹介した方法で作物に組み込んだとする。
この作物を世間は非生物的だとか、
他の生物の遺伝子が入っているからダメだとか、
今までと同様の拒否反応を示すのだろうか?
この作物から癌を軽減する物質を抽出して摂取だったら
それでも世間は拒否反応を示すのだろうか?
遺伝子組み換えに関しては、
近い内にこういう論点に移っていく様な気がしている。