以前、鶏糞について調べている時、糞由来の構成を知るためには餌を知るべきということで、コトブキ園さんから普段どのような飼料を与えているのか?というものを教えてもらった。


niwatori_esa

発酵鶏糞ができるまで2:成分編


鶏の餌の主なものはトウモロコシだということは分かったが、飼料を調べている時にやたらとフィターゼ配合という表記が目についた。


フィターゼ?


何の生理反応に関わっている酵素だろう?と調べてみたところ、フィチン酸を分解する酵素ということが分かった。


フィチン酸?


Phytic_acid

By Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

フィチン酸 - Wikipedia


Rがリン酸なので、たくさんリン酸の付いた有機態リン酸なのね。

穀物のタネのリンの貯蔵の為にこの形になっているみたいで、フィターゼ配合の必要性があるということは、消化に関して厄介な特徴があるっぽい。

ということでさらに調べてみたら、フィチン酸には強いキレート作用があるみたいで、


phytic_acid_chelate


こんな感じで、リン酸以外のミネラルがフィチン酸とつながってしまい、繋がったミネラルが吸収できなくなるらしい。


ついでにこの形状になったらリン酸も吸収できないので、有機態リン酸の形状のリン酸がたくさん含まれていると、大事な栄養分が未消化のまま排泄されてしまう


これは困ったということで、フィターゼはどのような反応をするか?ということに繋がるが、それは次の機会に記載しよう。


-続く-