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京都環境フェスティバル2020「冬でも楽しめる自然探究」のワークショップで話をしました。

カテゴリー : 緑肥

電子書籍の販売をはじめました
 

土壌中に青枯病菌を捕食する生物はいるのか?

前回のトマト栽培の最大の課題の青枯病についてを見るの記事で、トマトで最も苦戦すると言われている青枯病(立枯れ病)に対して土壌消毒をしても意味がない可能性が高いと記載した。この内容を投稿した時に、ふと思った疑問として、青枯病菌を捕食する天敵のような生物はいるのだろうか?ということ。真菌(カビ)であれば、トリコデルマと聞いて思い出す師の言葉の記事で見たトリコデルマやミミズは耕盤層に移動し、層でミミズ孔を形成するか?の記事で見たトビムシあたりがある。他には葉のうどんこ病菌を捕食するキイ...

 

降雨時の水の逃げ道に住む草たち

上の写真は小川のように見えるけれども、雨の日の翌日に水の逃げ道として出来ている場所。晴れの日が数日続くと、ここは靴で普通に歩ける場所になっている。反対側を見ると、写真の上部に細かい砂や泥が堆積している場所がある。降雨直前であればおそらくここにも水が流れていて、ちょっと高台なので比較的早くに水が引く場所なのだろう。一つ上の写真に戻って、写真上部の場所が高台なので、撮影時では上の写真の矢印のように迂回して水が流れている。再び砂や泥が...

 

土作りを意識したレンゲ米栽培の田の田起こし

昨年、周辺の田がウンカの被害で収量が激減している中、無農薬で最後まで収量が減らなかった田を管理している方から、田起こししたという連絡があったので早速行ってみた。観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうです連絡があった方はレンゲ米栽培をされている方で、レンゲが咲き乱れている中急いで耕起したそうだ。この田で昨年と異なることは、・レンゲの種まき前に土壌改良材のベントナイトや黒糖肥料を施肥した・レンゲの鋤込み時期を前倒しした※できれば、開花前に鋤き込め...

 

アルカリ性不良土壌向けの肥料について調べてみた

今月中旬に肥料関係で大きなニュースがあった。そのニュースというのがアルカリ性不良土壌向けの肥料を安価且つ環境負荷が少ない形で開発できたというものだ。Development of a mugineic acid family phytosiderophore analog as an iron fertilizer | Nature Communications日本国内ではあまり使用する機会はないだろうけれども、開発に要した先行調査や実際の開発で得られた知見というものは、自身の栽培...

 

ヘアリーベッチの可能性を探る

グラム陰性桿菌に作用する抗生物質までの記事で、菌(糸状菌、カビ)が生成する抗生物質で、作物に悪影響を与えるカビ毒(マイコトキシン)を生成する菌や軟腐病菌(細菌)の個体数を減らせるのだろうか?という疑問を解消すべく調べている。河川敷でクサフジらしき草を見かけたそういえば、ヘアリーベッチが根からシアナミドを分泌するけれども、シアナミドは菌に影響を与えるのだろうか?と疑問になった。これに関しては以前投稿していたので、リンクのみ記載しておく。酵母でのアセトアルデヒドの...

 

田の端の草がこんもりしているところを見て

前回のレンゲ米栽培の田の冬の端の様子の記事で、レンゲを育てている田の端に単子葉の草がこんもりしている箇所があるという内容を記載した。おそらくだけれども、田の端、特に入水と出水の箇所がある場所の付近に養分が溜まりやすい場所があるのだろう。しかもこの箇所に溜まりやすい養分は効きのはやい水溶性の成分だろう。水溶性の成分がおおければ、こんもりした見た目に対して発根量は少ないはず。植物ホルモンから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問うこのこんもりした草を見た時にふと頭に浮かん...

 

レンゲ米栽培の田の冬の端の様子

前回のレンゲ米栽培の田の冬のレンゲの様子再びの記事で、レンゲ栽培中の田で局所的に低温障害を受けている草が目立つという内容を記載した。この田で少し視点を移動して、用水路側を見ると、単子葉の草がこんもりしている箇所がある。田の端は水が溜まりやすいので、養分過多になるのだろうか?比較的草の生育が速い。このこんもりしているところをよくよく見てみると、ナズナだろうか?花を咲かせている。ナズナの開花時期は2月〜なので違和感はないが、草がこんもり...

 

レンゲ米栽培の田の冬のレンゲの様子再び

レンゲ米栽培の田の冬のレンゲの様子までの記事で見てきたレンゲ米栽培の田の昨日の様子午前中の様子なのでコントラスト?が低く見える。この風景を見て気になったのが、所々がオレンジ色になっていること。手前にある箇所でオレンジの箇所を見てみると、単子葉の草の先端がオレンジ色になっていた。単子葉の葉は細くて、先端は群の中で比較的高い位置になるので、レンゲと比較して寒さに当たりやすいのだろう。今は2月初旬で、これから更に寒い日があるだろうから、その時...

 

秋の荒起こしから秀品率の向上のポイントを探る

乾土効果について考えるの記事に引き続き、今回も冬の水田の作業を見る。秋の米の収穫後に荒く耕す荒起こしをしている田を良く見かける。荒起こしには色々と目的があるが、稲わらを速く分解させることも目的の一つとしてあるらしい。昔は稲わらには利用価値が高かったので、粉砕して鋤き込むなんてことはなかったけれども、収穫後の田のひこばえを見て、稲作の未来を考える最近は収穫時に稲わらを粉砕して土の上に散らすようになったため、稲わら鋤込みが原因の障害が発生するそ...

 

葉緑素の分解産物が根の抵抗性を高めるらしい

フィードリーダーで農研機構のRSSを登録していたら、新着に(研究成果) 葉緑体成分フィトールがネコブセンチュウ防除に有効であることを確認 - 農研機構が現れた。フィードリーダーというのは、ブログ機能を持つWebサイトで発行している新着情報の発信(RSS等)を登録して、定期的に収拾する仕組みで、お気に入りのブログを見つけた時に登録しておくと良い。フィードリーダー - WikipediaRSS - Wikipediaちなみに私はFeedlyというフィードリーダーのサービス...

 

レンゲ米栽培の田の冬のレンゲの様子

ここは花の色素と稲作との記事で触れた昨年のウンカの大発生にも関わらず、殺虫剤の使用なしでウンカの被害がなかった田の場所。ここでは次の稲作までマメ科のレンゲを育てている。レンゲの播種は稲作収穫後のすぐ後レンゲの播種は秋の稲作が終わってからになるので、時期はギリギリになってしまう。レンゲの様子を見てみると、(自然環境下と比較して)発芽が遅くなる為、株は小さく見える。しかも、葉の色が変わっているので冬の低温に何らかの反応をしている。アザミのロゼットは美しい...

 

カビ毒のマイコトキシンとは何か?

先日、知人と話していて、カビ(糸状菌)には(植物にとって)良いものも悪いものもいるという話題から、作物の生育に悪影響を及ぼすマイコトキシンの話題になった。マイコトキシンという言葉はよく聞くけれども、マイコトキシンについて一度も調べたことがないなということで、検索してみることにした。はじめにマイコトキシンの定義をWikipediaから引っ張ってくると、/***************************************************************/ ...

 

レンゲの播種は稲作収穫後のすぐ後

稲作の秀品率向上の為のレンゲ米栽培を採用する場合、問題になるのがレンゲの播種時期だろう。レンゲに限らず緑肥全般で言えることとして、都市近郊の緯度であれば播種時期の限界は10月下旬だろうか。レンゲの播種時期を調べてみると、レンゲ|レンゲ|緑肥作物種子|畑作園芸分野|商品情報|雪印種苗株式会社のページによると一般地の播種が10月上旬となっている。高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の観測の報告会を行いましたで話題の中心となった方の今年の収穫日が10月6日で、収穫から2週間...

 

ヒメトビウンカの越冬からウンカの防除を考える

高槻某所の水田で坪枯れを見た今年の稲作は全国的にウンカによる被害がひどかったそうだ。ひどいところでは面積の9割がやられた田もあるそうだ。観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうですウンカには色々な種類がいて、話題に挙がりやすいのはトビイロウンカだけれども、トビイロウンカは大陸から季節風にのってやってくる。今の所、トビイロウンカは日本では越冬できないとされる。トビイロウンカの他にヒメトビウンカという昆虫もいて、このウンカもトビイロウン...

 

収穫後の田のひこばえを見て、稲作の未来を考える

地域の中では比較的早めに刈り取られた田で、ひこばえが発生していた。ひこばえが獣を引き寄せるひこばえは作中の施肥が過剰であったため、肥料の使い方に無駄があってダメだ。という意見を度々見かける。施肥が過剰であるため、作中のイネに対しても過剰であった可能性があり、食味を落とすという意見すらある。このひこばえに関しての内容でふと違和感を感じた。観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうですの記事でも触れたが、常に水を張り続ける水田において...

 

ジャンボタニシの対策の前に生態を知ろう

ジャンボタニシ対策が話題になった。高槻の水田でジャンボタニシを見かけた石灰窒素が良いと聞いたので試してみるとか、椿油のサポニンが効くと聞いたが、魚毒性が強く取扱が注意だとか。ジャンボタニシ対策として「椿油かす」を使用しないでください:徳島市公式ウェブサイト話をしていた方のジャンボタニシの問題は主に作中に大雨で川からの水が入り込んできた際にジャンボタニシも一緒にやってきたので、ジャンボタニシがこれからの時期に越冬できなければ、藁の鋤込み時の農薬防除はあまり意味がないのかもし...

 

風よけとしてのソルゴー

ネギの畑で数畝に一回の間隔で緑肥のソルゴーを植えているところがあった。ソルゴーは土壌の余分な成分の吸収を目的として栽培することが多いが、数畝毎のソルゴーは強風対策の風よけや部分的な排水性の向上にも役立つ可能性がある。遠くからこの畑を見た時に、ソルゴーの上の方がオレンジ色なのが気になった。これは蕊か。オレンジ色はカロテノイドで、暑い時期に開花対策か?健康的に生きる上でカロテノイドが大事だから蓄積するのだろうもう一つ気になったのが、緑肥は開花直前で...

 

観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうです

田植えから定期的に観測していたイネが無事に収穫を迎えたそうだ。驚くべきことに写真に写っている田は今年のウンカの当たり年で周辺も相当の被害を受けている中、殺虫剤を使用せずに収穫までこぎつけたそうだ。高槻某所の水田で坪枯れを見た更に驚くべきことに、すぐ近くにあるもう一つの田では殺虫剤を使用したにも関わらず、ウンカの被害があったそうだ。水稲害虫の天敵のことすぐ近くといえど環境条件は異なるので一概に言えないが、一作を通して見てきたものには多大な価値があることは間違いない。...

 

ヒガンバナのアルカロイド

前回の秋は田の畦にヒガンバナの記事で今年も田の畦にヒガンバナが咲いた旨を記載した。ヒガンバナの球根には毒があって云々かんぬんという話をしたが、そもそもの話で毒って何だ?という事と、作用機構はどうなっているのか?が気になったので、ヒガンバナのアルカロイドについて調べる事にした。本当はアルカロイドそのものの事を最初に触れなければならないが、アルカロイドの定義は難しいので後日時間をかけてゆっくりと見ていく事にする。Ed (Edgar181) - 投稿者自身による作品, ...

 

水稲害虫の天敵のこと

前回の冬期灌水有機栽培水田でトビイロウンカの被害が増えた報告から得られることの記事で、冬期灌水といった環境保全型の稲作であっても、環境条件によって急速に肥料成分が効くような状態になってしまうと、昆虫による食害被害が極端に増加するということがわかった。農薬で被害を抑えようにも、厄介な昆虫はすでに抵抗性を持っているわけで、農薬で抑えようとすればする程、農薬の使用量が増えるのに対して、天敵にも影響を与えるので被害は増加し続ける。「○○の時期には△△の農薬を撒きましょう」という慣習的な栽...

 

猛暑日が多い中で中干しの意義を再検討する

※上の写真は過去のイネの写真稲作の虫害防除の今後を考える年々勢いが増すと予想される台風に対して出来ることはあるか?の記事で、年々猛暑日が増える中、稲作では高温障害によって米の収量や品質が低下する恐れがあり、高温に耐えられる品種の育種が急務であることを記載した。高温で考えられる障害として、中干し後のレンゲ米栽培の田の様子高温による光合成の低下が挙げられる。光合成の低下は気温の上昇により葉の気孔からの蒸散量が増加することを阻止するために、気孔を閉じて増産量...

 

中干し後のレンゲ米栽培の田の様子

田植え前から観察しているレンゲ米の水田レンゲ米の水田からイネの生長を考えるの記事で触れた通り、比較対象として観察している周辺の畑と中干し後から興味深い差が生じ始めた。上の写真は比較対象の地域の慣行的な栽培の田だけれども、日差しの関係から明確に撮影するのは難しいが、全体的に葉色が薄くなっている。この現象は他の畑でも同様。この時期は幼穂形成の時期で生殖器官への養分転流が盛んになる時期なので、葉色が薄くなるのは当たり前の現象ではあり、葉の老化として考えら...

 

開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと再び

維管束とオーキシンと発根までの記事を経て、開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきことを見ることにしよう。エルドンさんによる写真ACからの写真稲作前のレンゲ栽培で意識したいこととして、ミツバチ等の昆虫が花蜜と一緒に花粉を持っていってしまうことを記載した。この記事中で稲作時の川水の入水でミネラルが入るかもということを記載したが、調べていく中で、整備された用水路からの入水ではミネラル(主に亜鉛)は期待できそうにないことがわかった。 ...

 

レンゲ米栽培の水田と無機一発肥料

レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で田植えの前にレンゲを育てたところは土壌の三要素のうちの生物相が顕著に変わっている可能性が高く、それに伴い有機一発肥料の有機成分の肥効が前倒しになる可能性があることを記載した。※実際にはレンゲ分の有機物があるため、パターンは大きく崩れる可能性があると記載している稲作でよく見かける一発肥料について個人的な見解ではレンゲ米の栽培では有機一発肥料よりも無機一発肥料の方が良いのではないか?と予想しているが、無機は無機で注意すべきことがある。 ...

 

レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料

前回の一発肥料の2つの型の記事で一発肥料のシグモイド型とリニア型を見た。これらの型は肥効のパターンを意味していて、有機一発肥料はリニア型であることをよく見かける。有機一発肥料は有機質肥料が土壌の微生物によって徐々に分解されながら少量ずつ肥効を示すという特徴を利用する。ここで一つ思うこととして、高槻の清水地区のレンゲ米の水田の田起こしレンゲ米の栽培ではマメ科緑肥のレンゲをかますことで土壌の環境が向上され、有機質肥料の分解のパターン...

 

稲作の中干しの意義を整理する

イネの花芽分化の条件までの記事で記載している通り、レンゲ米の田をほぼ毎日見ている。いくつかのレンゲ米の畑で共通していることが、葉の色が薄く、地上部の茂りが少ないが茎は太い。比較的背丈は揃っていて、田全体で葉の色が整っている。一発肥料(次の記事あたりで触れる予定)を使っているが、レンゲによる土壌改良によって肥効パターンが変わっている可能性があると予想している。慣行的な栽培の田と比較して他にも興味深い現象があった。発根を促進するために行うとされる中干し...

 

香り化合物の合成経路から見えてくること

ふぉと忍者さんによる写真ACからの写真前回の青葉アルコールが葉から揮発するまでの記事で、青葉アルコールではないが、葉の中で香り化合物は配糖体として蓄積されていて、損傷を受けたときに糖が外れて揮発するという研究報告があることを紹介した。これらを踏まえた上で、次に気になるのが、香り化合物がどのような経路で合成されるか?だろう。香り化合物はどの植物にも一律あるはずなのに、栽培者の腕によって食害されなかったり、食害が止められなかったりといった差があるわけで、栽培環境によって合成に差が...

 

緑肥栽培中に追肥を行う価値はあるか?

開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきことの記事で、レンゲ米の品質向上の可能性の模索をした。水田の冬季にレンゲを育てる事によって、ミネラル分の持ち出しは逃れられないので、そこらへんを意識する必要がある。もう一点、心配事があって、レンゲとアルファルファタコゾウムシの記事で紹介したマメ科植物を摂食する昆虫が増えていて、年々レンゲ栽培が難しくなっているということだ。これを踏まえた上で、緑肥の利用で意識すべき点がもう一点ある。レンゲ米の質を向...

 

開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと

レンゲに限らず、すべての緑肥で頻繁に挙がる質問の一つとして、緑肥は花が咲く前に刈るか、花が咲いてから刈るか?というものがある。これは非常に難しい問題だけれども、質問があった時は刈る前だと伝えている。刈る前と答える理由は、花を咲かせるというのは非常に大きなエネルギーを使うわけで、※単位は%花蜜と花粉に含まれる成分一般的な花粉の成分を見ても、様々な養分が含まれ、これらの成分が畑の外環境に持ち出されてしまう。花粉というのはこれから分裂が活発になる細胞であ...

 

レンゲ米の質を向上させることはできるか?

前回のレンゲ米は美味しいのか?の続きの記事で水田の冬季にレンゲを育てることで、根圏微生物フロラが改善されて、難吸収性の養分の吸収の効率が高まり、それが米の食味に影響を与えるのでは?という内容を記載した。上記の内容が正しいと仮定して、冬季のレンゲ栽培をより効果的にする方法を考えてみる。根圏微生物フロラが広域になるための要素を挙げてみると、・レンゲの発根量が増すこと・根圏微生物が好む環境が適切にあること・共生微生物と適切に共生関係を結べることあたりが思いつく。...

 

レンゲ米は美味しいのか?の続き

前回のレンゲ米は美味しいのか?の記事で、緑肥で期待できる効果を整理した。緑肥の期待できる効果を踏まえた上で、水田の冬季にレンゲを育てることが次作の米の食味に影響を与えるのか?を考えてみる。先に米の品質を再度挙げると、水田で上流から流れてくる水の水質が大きな影響を与えていることは間違いない。米の美味しさは水の綺麗さというけれど水質というのは主にどのような金属イオンが溶けているか?でおそらく鉄、マグネシウムや水溶性のシリカが豊富な程、米の食味は向上しているはず。イネがシリ...

 

レンゲ米は美味しいのか?

高槻の清水地区のレンゲ米の水田の田起こしの記事で水田の冬季にレンゲを栽培している方と、レンゲを育てることによって、次作で栽培する米の美味しさは向上するのか?という話題になった。個人的な意見ではレンゲ米は通常の栽培と比較して美味しくなるだろうと判断している。一般的にはマメ科のレンゲを育てることによって、マメ科特有の窒素固定によって土壌の肥料分が補われ、ほとんど肥料分を必要とせずに育てることができるということを言われているけれども、ここには美味しさの話題はない。マメ科緑肥で得...

 

高槻の清水地区のレンゲ米の水田の田起こし

水田の冬季にレンゲを育てるという伝統的な稲作に注目している。住んでいる高槻市の北部で、自転車等で走っていると所々で田植え前にレンゲを育てているところを見かける。レンゲは養蜂において主要蜜源の一種である為、ミツバチ問題を解決できる一手になることは間違いなくて、ミツバチ問題は農林業の根本になるので、連鎖的に良くなるかもしれない。ミツバチ問題と稲作高槻市清水地域産米粉の清水っ粉の記事で紹介した米粉を製造している方の水田では、米の品質向上の為に水田の冬季にレンゲを...

 

藤棚の周りを飛び交うクマバチたち

住んでいるところから人とほぼすれ違う事のない道をしばらく歩いた所に立派な藤棚がある。この藤棚はもうすぐ満開を迎える。photolandさんによる写真ACからの写真花蜜と花粉に含まれる成分等の記事以降、花の形状とそこに集まる昆虫の動きが気になって時々注意を向けていると、まあぷるさんによる写真ACからの写真頭上をクマバチがホバリングしていることを頻繁に見かける。※クマバチが高いところにいて撮影できないので素材サイトから拝借クマバチは...

 

根は地面を耕し土を形成する

土の形成において、根が土の固い箇所を砕き、根の表層が剥がれ、表層の粘着物が土の粒子を接着するという話がある。緑肥の効果の一つとして挙がる団粒構造の形成当たりがこの作用に依るものだろう。この時の粘着物というものが水溶性の食物繊維のペクチンは吸着能を持つの記事で触れた、植物が自身の体を丈夫にする時に利用するペクチンだと言われる。根の表層が剥がれることに関して興味深い研究報告があるので、その内容を紹介する。Control of root cap matu...

 

緑肥について学んでいた時に指針となった本

緑肥について学んでいた際にバイブルと呼べる本がある。朝倉書店から出版されている土壌微生物生態学(堀越孝雄 ・二井一禎 編著)という本だ。この本と合わせて、農文協から出版されていた緑肥を使いこなす(橋爪健著)の本と合わせて、記載されている内容をこの目で確認するために片っ端から緑肥のタネを撒いた。10数年程前、栽培の師である青木さんの元で栽培を学んでいた時のこと。栽培の中心にはいつも化学師が新たに1ha程畑を借りて、栽培の準備として、堆...

 

高槻の原生協コミュニティルームで緑肥の話をしました

大阪府高槻市の原地区にある生協さんのコミュニティルームで緑肥の話をしました。今回の話のきっかけは発起人の方が地域の方から引き継いだハウスが塩類集積によって秀品率が低下していた土で、直近でどのような対策をすれば良いか悩んでいたということが背景にあり、緑肥の活用事例も踏まえて、たくさんある緑肥の中からどのように選択したか?の知見を知りたいということで依頼がありました。植物ホルモンから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う昨今の農業の人手不足は畑の酷使による土壌劣化から秀品率が低下して、...

 

タデ科の草の根を見る

今月上旬、根の観察がしたいと言われ、よく掘り返されていて綺麗に抜きやすい場所を探して、葉のギザギザは少ないけれども、おそらくタデ科でスイバの仲間だろうと思われる草を抜いてみた。実際のところスイバを探していた。この時期に茎が極端に短いロゼットは根をしっかりと生やす傾向にあるため、スイバのようなロゼット型の草が適している。で、丁寧に抜いてみた。こんな感じ。ある程度伸長した根が黄色で、これが結構目立っていた。この色を見て、酸いの葉と書...

 

ライ麦パンの知見から緑肥の選定に活かせるか?エンバク編

Arancioさんによる写真ACからの写真前回のライ麦パンの知見から緑肥の選定に活かせるか?の記事でライムギは他の穀物が育たないような環境でも育ち、寒さにも強い。ただし、粘土質の土壌を苦手とするという内容を記載した。ライムギは緑肥として見聞きすることが多く、秋から冬に向けて播種することが多い。同じような気候条件で播種する緑肥としてエンバクもある。秋蒔き緑肥としてイネ科を選択する時、ライムギとエンバクで悩む方を時々見かける。ライムギの得意とする環境は前回の記事でわか...

 

ライ麦パンの知見から緑肥の選定に活かせるか?

Arancioさんによる写真ACからの写真Hans BraxmeierによるPixabayからの画像パンから得られる知見を栽培に活かせるか?でライ麦パンに触れた時、酵母では発酵しにくいライ麦を混ぜるのは何故だろう?と気になった。技術的に難しい素材を組み込む時には大きく分けて2つの理由がある。一つは品質の向上と、もう一つは主となる小麦の栽培が難しい地域で小麦を補てんするように利用する。Mahie, CC 表示-継承 3.0, リンクによる栽培者がライ...

 

植物エクジソンを求めて

ハイハイさんによる写真ACからの写真前回の脱皮ホルモン由来の殺虫剤の記事で、幼虫の成長には幼若ホルモン(JH)と脱皮ホルモン(エグジソン)が関与していて、これらのホルモンの相対的な濃度によって脱皮をするか蛹になるかが決まるらしい。この仕組みを上手く活用して異常脱皮を誘導して死に至らしめる殺虫剤がある。By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Ayacopだと推定されます(著作権の主張に基づく) - コンピュータが読み取れる情報は提供されていませ...

 

青枯病対策としてのDIMBOA

昨日、某SNSに環境に優しい土壌消毒ダゾメットの記事をシェアしたら、下記のコメントがあった。/*********************************************************/アブラナ科ベビーリーフ残渣をすきこみ続けると果菜類のあとのひどい土壌も徐々に復活するのは、今回の内容と関係あるのだろうか、とか考えました。/*********************************************************/このコメントを見て、ふ...

 

土壌消毒について見直す時期ではないだろうか?

耕土の深い層に潜伏した病原菌の記事で、病原菌が耕土の深いところに潜伏していて、深く耕すことによって病原菌が上がってくることはどうなの?という疑問を考えてみた。※ここではグラム陰性細菌の青枯病菌について触れているそもそもの話で、各種土壌消毒法による青枯病菌密度抑制効果の事例解析 - 農研機構機関リポジトリによると、深い層にいる病原菌は薬剤による土壌消毒の効果が届かない深さにいただけの可能性がある。更に上記の解析結果によると、土壌消毒に糖蜜やエタノールを利用すると...

 

草生栽培は課題を明確化するかもしれない

肥料とはまったく関係ない所用で、トウガラシを栽培している方の畑に行き、興味深い現象と出会った。この畑では秀品率と効率化を高める為に試行錯誤し、草生栽培のような形になりつつある畑で、畝幅と通路を大きくとり、除草作業を集約化させていた。トウガラシは肥料を多く必要とする作物で、多く肥料を与えつつ、余剰は通路の草に吸収させ、有機物にして土に還元するスタイルが確立しつつあった。※この畑は無農薬で栽培されている今年になってエノコロがちらほらと生え始めて...

 

硫酸塩系肥料の残留物がある土を緑肥で解決したい

植物にとって硫黄は超重要な物質であって、再利用の仕組みを発達させた。硫黄が超重要な物質でありながら、根が硫酸イオンをあまり吸収できないのは、おそらく土壌中に硫酸イオンが少なかったのだろう。基肥で硫酸苦土肥料を仕込む前に昨今、土壌に硫酸イオンが多い状態が多いという話題が挙がりやすいのは、By Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link硫安という工業的に製造された肥料が現れたからだろう。ハーバー・ボッシュ法と緑の革命...

 

鉄の吸収とアルミニウムの無毒化

ある用語についてなんとなく現象を捉えていたとしても、ある一つの説明が追加されることで見えるものが変わってくるもの。緑肥の活用として注目しているMATE輸送体というものがあり、ソルゴーのアルミニウム耐性でMATE輸送体について触れた。酸性土壌で生きる植物たち※写真はソルガム(ソルゴー:モロコシ)ではなく、トウモロコシかもしれない強力な結合力を持ち、植物の根に毒性のあるアルミニウムを、根から分泌したクエン酸によりキレートさせて無毒化させる作用で、劣化した土壌を栽培しやすく...

 

レンゲとアルファルファタコゾウムシ

近所の水田でレンゲを育てていた。この水田は毎年レンゲを育てている。レンゲは一種の緑肥のようなもので、米の収穫後にレンゲを育てるのは古くから活用されている栽培法のようなもの。緑肥を活用する意義レンゲを見て、ふととある本に記載されていた内容を思い出した。思い出した内容というのは、化学同人から出版されている植物たちの静かな戦い 化学物質があやつる生存競争の146ページに下記の内容が記載されていた。/************************...

 

イネ科緑肥の再考のアレロパシー編

エンバクのアレロパシー前回、イネ科の緑肥のエンバクのアレロパシーを見た。緑肥という言葉で連想するのが、マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む昨年、素晴らしい成果を挙げたネギの間にマルチムギの混作だろう。スギナが繁茂するような土壌を改善しつつ、アザミウマの防除とネギの生育が同時に良くなったという結果があった。イネ科緑肥の効果、再考の再考この時はコムギにある活性アルミナ耐性を挙げて話を進めたけれども、もしかしたらアレロパシー物質の方を見ても面白いことがあるかもしれない。...

 

シアナミドは土壌の細菌にも効果があるのか?

前々回の石灰窒素の作用機序で石灰窒素の主成分であるシアナミドの作用機序を調べ、前回の酵母でのアセトアルデヒドの耐性で最もシンプルな真核生物の酵母でのシアナミド経由で蓄積されるアセトアルデヒドに対する振る舞いを調べた。元々の話の発端は緑肥のヘアリーベッチが根からシアナミドを分泌するということから、土壌消毒の代替として晩秋からヘアリーベッチの栽培は可能であるか?というものだった。今抑えたい症状が四万十の話題で頻繁に挙がったショウガの根茎腐敗病等や、以前からずっと話題に挙げてい...

 

酵母でのアセトアルデヒドの耐性

前回の石灰窒素の作用機序の記事で石灰窒素の主成分であるシアナミドの作用とアセトアルデヒドの毒性について触れた。シアナミドの作用によって蓄積されるアセトアルデヒドはDNAやタンパクと結合といった重大な影響を与えることがわかった。おそらくこの毒性は細菌等の原核生物や動物、植物やカビ(酵母)等の真核生物関係なく、DNAを持つすべての生物に影響を与えるはずだ。菌と細菌について更なる理解を深める為に検索していたところ、出芽酵母のアセトアルデヒドに対する細胞応答と耐性機構 - J...


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