前回の葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすいの記事の途中で、イネのサクラネチンはいもち病菌に対して抗菌作用を持つというリンクを掲載した。

サクラチネンはいもち病のファイトアレキシンとしての作用がある。

※ファイトアレキシン≒感染病の抵抗性

ファイトアレキシン - Wikipedia


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サクラチネン - Wikipedia


サクラチネンの構造を見ると、フラバノン骨格の化合物なのでフラボノイドの一種となる。

フラボノイドといえば植物の色なので、今まで記載していた色の話からいもち病の抵抗性がわかるかもしれないということで、サクラチネンの合成を再び追ってみることにした。

フラボノイドに意識を向けて




サクラチネンは


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おそらくだけれども、ナリンゲニン(フラバノン)の左の環の水酸基(-OH)がメチル化(-CH3の付与)されたものであるはず。

ナリンゲニン - Wikipedia

メチル化 - Wikipedia


メチル化されることで安定的に葉に蓄積されるのかな?

ここらへんはよくわからないのでこの程度にしておいて、ナリンゲニンから別の化合物の合成に話を移して、ナリンゲニンを酸化還元酵素の反応によって、


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アピゲニンというフラボンになる。

アピゲニン - Wikipedia


植物体内におけるフラボンの役割といえば、無色〜淡黄の色素で葉において太陽光に含まれる有害な紫外線の遮光フィルターとしての役割があるとされる。


これらを整理すると、しっかりと光合成をしているイネが遮光フィルターとして合成しているフラボノイドの一部をいもち病の耐性として用いている?


もしこの話が正しいのであれば、



葉の色が濃くて地上部が茂っているイネの方がいもちに強くなりそうだけれども、実際はそうではない。


となると、

葉が黒くなるのとによって遮光フィルターの一部をメチル化する反応が少なくなるのか?

もしくは葉の中で相対的にサクラチネンが少ない状態になることがあるのか?


ここらへんを丁寧に見ていけば、いもち病に対して見えるものがあるのかもしれない。


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