カカオの脂質までの記事でカカオ豆からチョコレートの製造に関する内容について触れている。
今回は前回のカカオ豆に含まれる成分についての続きで、ほぼカカオ豆でのみ見かける成分について見ていく。
その成分というのはテオブロミンという化合物で、カカオ豆の学名がテオブロマ カカオなので、テオブロミンはカカオ豆から発見された化合物であることがわかる。
テオブロミンの構造を見てみると、
何処かで見たことがあるような構造をしている。
似ている構造というのはカフェインだ。
左上のNに付与されているのが、水素かメチル基(-CH3)の違いのみだ。
カフェインと構造が非常に似ているということで、テオブロミンの作用機構について調べたら、カリカリベーコンはどうして美味しいにおいなの? - 株式会社 化学同人という本で、カフェインと似ているという内容が記載されていた。
テオブロミンはカフェインの作用機構についてで見たようなアデノシン受容体に作用するのだろう。
ちなみにだけれども、カカオにはテオブロミンと比較すると少量になるがカフェインも含まれる。
テオブロミンにメチル基を付与してカフェインを生合成しているのかな?