社会情勢により肥料不足が深刻化しているという報道を頻繁に見かけるようになった。

先日の報道で、カリ肥料の入手が困難になり、



カリを多く必要とするダイコンやニンジンといった根菜類を主に栽培している方への影響が大きいという内容があった。

※カリ=カリウム(K) 根肥として扱われる


その時に挙がっていた肥料というのが、塩化カリだった。

塩化カリといえば、強酸と強塩基で構成された塩で、比較的即効性で施肥後に土壌のpHに影響を与えないカリ肥料として重宝されているが、陰イオンの方の塩素イオンの電気陰性度が高く、残留した場合に土壌に与える影響が大きく不安要素も多い肥料である。

発生し続ける活性酸素


このような肥料を多用していたら、土壌の物理性を改善させずに使い続けていたら、土壌鉱物の劣化により鉱物由来の要素の消失が激しく、慢性的な生理障害に苦しむのは容易に想像できる。

※もしかしたら今回の塩化カリの問題で困っている方は上記の症状に既に陥っているかもしれない

緑泥石からベントナイト系粘土鉱物肥料を考える


現時点で比較的に安価に入手できるカリ肥料といえば、おそらく鶏糞の燃焼灰なのだろうけれども、鶏糞が発生する養鶏の方の飼料も海外依存率が高いため、燃焼灰も近いうちに入手が困難になるのだろうなと。

昨今の社会情勢から日本の食糧事情が如何に脆弱かを痛感する


仮に燃焼灰の供給が安定だったとして、燃焼灰はカリの他にカルシウム(石灰)やリンが豊富に含まれているため、カリ肥料の代替として使用すると、カルシウムとリンの過剰に悩むことになるため注意が必要となる。

土壌生物の栄養不足を意識する

土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良い


日本の栽培ではカリは川からの入水で得られる要素だと考えられているので、天然資源を上手く活用する方向にシフトしていくパラダイムシフトの時期なのかもしれないなと。

稲作に秘められた大きな可能性

粘土鉱物が出来る場所、風化作用