粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考えるの記事で、粘土鉱物がどのように有機物と結合するのか?についてを見て、非結晶もしくは1:1型粘土鉱物であれば、正の電荷を帯びやすいということを見た。


正の電荷を帯びにくい2:1型粘土鉱物ではどうなのか?ということで、この解を求める上でヒントになりそうなこととして、



カオリン鉱物と極性低分子有機化合物との複合体の話題を見た。

ここで注目すべきはカリウムが層状珪酸塩鉱物の一つの面と酢酸イオンの間にカリウムが架橋のように入り込んでいることだ。


この現象を見た時、ある肥料が頭に浮かんだ。


それは、


ペネカル - 株式会社京都農販


Redox社から販売されているPeneCalという肥料で、特殊な処理で水に溶けた状態になっているカルシウムイオンによって団粒構造を促進するという効果を謳っている。

PeneCal IMPROVES WATER PENETRATION - Redox Ag


上記の作用を読んだ時、植物の構造の方で、



細胞の接着部分でガラクツロン酸とカルシウムイオンが結合する際、カルシウムイオンの方が架橋のような役割でゲル化し、この結合が束になることで骨がない植物であっても固くなることが出来る。


土壌中にある2:1型粘土鉱物の負の電荷に対して、カルシウムが入り込み、そこに負の電荷を帯びた有機酸が結合する。

PeneCalは上記の現象を活用して土壌改良を狙う資材なのだろう。


この話が更に進めると、

安全ではないけれども、カルシウムよりも結合力が強いイオンとして、アルミニウムイオンがある。


(農文協 作物はなぜ有機物・難溶解性成分を吸収できるのか 198ページの図を参考にして作成)


この図でも左上の方ではアルミニウムイオンが架橋のように有機酸同士を結合している。

結合力が強い陽イオンが架橋として働く事によって土になっていく可能性があるということを頭の片隅に入れておこう。

土壌のアルミニウムが腐植を守る


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