Mike Guether - 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, リンクによる
前回のグロムス門の菌根菌を理解する為に古い分類法についてを学ぶの記事に引き続き、作物栽培で頻繁に話題が挙がるグロムス門の菌根菌について触れる。
グロムス門の菌根菌はアーバスキュラ菌根菌やAM菌根菌と呼ばれる事が多い。
※以後、AM菌と略す
前回の記事では、AM菌は以前は接合菌として扱われていて、
この写真のような大きな子実体(キノコ)は形成しないと記載した。
地中に生息し、陸上植物の80%以上の種の根と共生するとされ、
Soil Biology - Scientific Figure on ResearchGate. Available from: https://www.researchgate.net/figure/Spores-of-Glomus-intraradices_fig15_225196731 [accessed 12 Mar, 2021]
菌糸の先に比較的大きな厚壁の胞子が形成される。
肥料節減に向け、植物と共生するアーバスキュラー菌根菌のゲノムを高精度に解読 ~植物から得ている栄養素を明確化・特殊な遺伝子構造を発見~ - 国立研究開発法人科学技術振興機構によると、AM菌は脂肪酸やビタミンといった生育に重要な栄養素の合成を行う事ができない為、植物と共生しないと増殖することができない。
※一部植物と共生しなくても増殖出来る種があるらしい
ここで気になるのが、AM菌は地中に生息していて、胞子が地上で形成されることがない。
たとえば、AM菌がいない土壌において、緑肥の栽培中にAM菌の胞子が自然に訪れて、AM菌が自然に増殖していたということはあるのだろうか?
そういえば、以前、師の畑で先が丸い糸みたいのが植物の根に絡んでいたのをよく見たな。