先日の投稿をSNSに投稿したら、下記のようなコメントが返ってきた。
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サナギタケ、たまに見ますね。むかし、腐葉土入れたらハウス内でも結構出ました。確かに土の中で殺す手段があれば、ヨトウ対策にはベストですね。
業界にそまってしまうと、ヨトウは土の中に潜むからなかなか防除できない、と固定観念が染みついてしまって。そんな自分の頭に渇を入れていただきました。
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※無許可での掲載をお許し下さい。
このコメントの背景をおさらいとして簡単に触れよう。
先日キノコ展にいって、展示の横で説明していた方から、冬虫夏草は探せばよく見かけるよと教えていただいた。
冬虫夏草で有名なのは蝶や蛾の鱗翅目の幼虫に寄生するサナギタケで、ヨトウ蛾の幼虫の被害の多い地域は畑の周辺でサナギタケの胞子が居ないからなのでは?という投稿をしたところ、冒頭のコメントがあったという流れです。
冬虫夏草は私にとってはじめて触れる領域なので、サナギタケが何なのか?簡単に判別出来るかわからない。
というわけで、サナギタケについてのことを触れてみることにする。
By Jose Ramon Pato from Coruña, España - Cordyceps militaris, CC 表示-継承 3.0, Link
サナギタケは前記した通り、鱗翅目の幼虫に寄生するキノコを指す。
このサナギタケには薬効のある有用成分が豊富な為、高価でやりとりや人工培養が盛んにされている冬虫夏草であるらしい。
栽培で利用できるか?の検討を行う為に知りたいことは、サナギタケの胞子はどこにいるのか?で胞子についてを検索してみたところ、
冬虫夏草菌株の収集とその生態 富山県農林水産総合技術 センター森林研究所 研究レポート No.15 December. 2016
にわかりやすい図解があった。
※冬虫夏草菌株の収集とその生態 富山県農林水産総合技術 センター森林研究所 研究レポート No.15 December. 2016 3ページ目より引用
サナギタケの胞子は落ち葉を含む周辺の木の葉に居つく。
という冒頭のコメントと合致する結果となった。
次に大事なことは、人工培養の開発によって得られた知見が畑にも適用できるか?ということになるけれども、特許絡みの内容が多く不明確な状態なので、サナギタケに関する本を購入して読んでみることにする。
追記
サナギタケにある有用成分について興味がある下記の論文をご覧ください。
サナギタケ培養液のがん細胞増殖抑制作用に関する研究 日本補完代替医療学会誌 第10巻 第1号 2013年3月:51-57
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