続・アンモニア臭は酸化で消そうで生物にとって電子は大事だから、有機物を酸化して電子を取り出して糧にする。
ということを記載した。
そうなるとだよ、老朽化水田は文字通り泥沼で記載した
老朽化水田の発生っておかしいって思わない?
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土に蓄積した硫酸石灰が還元されることで、人体に有害な硫化水素(H2S)が発生したみたいだよ。
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と記載した通り、硫酸石灰が還元されることで硫化水素が発生している。
ここで発生している還元は、硫酸塩還元細菌という菌で、
有機酸 + CaSO4 + 2H+ → Ca2+ + nCO2 + mH2O + H2S
という過程を経て、硫化水素を発生する。
(有機物の大きさが分からないので、発生する二酸化炭素と水の量は不明)
この反応では、有機酸から電子を取り出し、硫酸塩を還元する。
生物にとって電子が大事だというならば、何故大事な電子を硫酸塩なんかに渡しているの?
なんて言っても明確な理由はわからないんだけどね。
ここで一つ微生物の特徴の一つとして、有機物を分解した時の産物の回収が非効率ということがある。
どういうことかというと、
ある有機物を分解する時、細胞の外に向かって酵素を放出し、細胞外で有機物を分解して、小さくなった産物を取り込むという流れで、当然ながら、産物の回収漏れが発生する。
回収漏れが発生するが故に、周りの生物や物質がその産物を利用することができる。
更には、放出した酵素はしばらくの間動くことができ、新たに入ってきた物質に対しても反応することができる。
放出された酵素を土壌酵素と呼び、土壌の生化学的な反応を継続して行う。
酵素はタンパクでできているため、不活性になった時にタンパク断片として土に残り、それが土の化学性を高める要因となるのは以前記載した。
無駄があるが故に全体が回る。
生態系の中ではよくある話。