昨日のNHKのブラタモリで奄美大島を紹介していた。
そこで大島紬の泥染めという落ち着いた深く薄い黒の染め物の染め方を紹介していた。
この染め物はテーチ木(車輪梅)から抽出したタンニン酸と
(キャプチャはNHK_PR |NHKオンラインから作成しました)
泥田にある酸化されていない鉄が反応した時に深みのある黒色に化学反応を起こす。
染め物で鉄を利用すると当然、泥田の鉄は消費されるわけで年々減っていく。
そこで歴史的に行われている対応として、
泥田の水にソテツの葉を浮かべていたらしい。
現象は解明されていないけれどもソテツの葉から酸化されていない鉄が染み出てくるらしい。
ソテツを漢字で書くと蘇鉄となる。
まさに泥田の鉄が蘇ったって感じだね。
せっかくの機会だからソテツについて読んでみたんだけど、
根に珊瑚状の根粒があり、藍藻類を共生させており、それらが窒素固定能を持つため、痩せ地でも生育できる
とWikipediaに記載されていた。
マメ科の根粒菌との共生での窒素固定では、宿主の株がレグヘモグロビンという酸素輸送タンパクを合成して、このタンパクを利用して根粒菌に大量の酸素を送っている。
その時に鉄がたくさん必要だったけど、ソテツも窒素固定のために鉄をたくさん蓄えているのかな?
そうなると、マメ科植物の刈草を水田に浮かべたら、泥田とソテツの関係同様、マメ科でも鉄を蘇らせる(補充)事が出来るのかな?
なんてことを思った。
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