今年の稲作は全国的にウンカによる被害がひどかったそうだ。
ひどいところでは面積の9割がやられた田もあるそうだ。
ウンカには色々な種類がいて、話題に挙がりやすいのはトビイロウンカだけれども、トビイロウンカは大陸から季節風にのってやってくる。
今の所、トビイロウンカは日本では越冬できないとされる。
トビイロウンカの他に
ヒメトビウンカという昆虫もいて、このウンカもトビイロウンカ同等の被害になる可能性がある。
ヒメトビウンカは日本の気候で越冬する。
温暖化により暖冬が続くと、トビイロウンカも越冬出来る可能性が増してきて、おそらくヒメトビウンカと同じような越冬になるはずなので、ヒメトビウンカの越冬についての知見は重要になるはずなので、今回の記事で触れておく。
吉田和弘等 耕起によるヒメトビウンカ越冬虫の防除効果 - 関西病虫研報(61):165-167(2019)短報によると、
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水稲収穫後の刈り株や圃場内および畦畔のイネ科雑草などで越冬する
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と記載されている。
こんな感じのところか。
稲作による収入の低下から、収穫後に放置する田を見かけるけれども、こういうところにウンカの温床というものがあるのか。
開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと再び
冬期に田一面レンゲにすれば、ウンカの越冬出来る箇所は減るか?
どちらにしろ、作中近所の公園の芝生でウンカを頻繁に見かけたので公園で越冬するか。
田をレンゲにしたら天敵のクモが増えたという報告もあったし、地域全体でのウンカの個体数の減少には貢献するか。
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