食品残渣系の堆肥にダニが湧いたの記事で、ダニのことが話題に挙がったけれども、ダニの事がまったくわからず予想ができなかった。


というわけで、


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朝倉書店から出版されているダニのはなし -人間との関わり-という本を読んでみた。


一通り読んでみて、栽培者が知っておくべきことがいくつかあったので今回はそれを紹介する。




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ホウレンソウを食害するホウレンソウケナガコナダニの話。

その名の通り、ホウレンソウの葉を食害するダニではあるが、このコナダニは普段は土壌中の未熟な有機物を餌にしている。

有機物以外でも、


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※写真はホウレンソウの畑ではありません


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藍藻類が塩類集積地に植物の環境をもたらす


土壌表面に発生している藻類を餌にしている。


藻類はハウス栽培で発生しやすく、ハウス栽培ではコナダニの餌が豊富であることが言えるわけだけれども、ハウス内が高湿の時はコナダニは藻類の方に集まり、乾燥している時はホウレンソウの方に寄ってくるらしい。


藻類が発生するような環境は高ECの時であって、高ECの時は作物は発根しにくい状態で比較的弱い状態である。

ここに合わせ業で乾燥状態になるとダニが寄ってくるとなると、ハウス内の高ECは農薬の経費を格段に上げることになることがダニの知見からも分かった。

乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う