探索のメモとして、ホルモース反応について触れておく。
ホルモース反応はホルムアルデヒドから糖を合成する反応で、ホルムアルデヒド水溶液に石灰を混ぜた際に糖蜜に変化していたということで発見された。
この反応は単純な構造のホルムアルデヒドから複雑な糖へ生物の酵素反応無しに反応が進む為、生物誕生の鍵を握る反応であると予想されている。
Wereon - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる
ホルムアルデヒドは生物体内でアミノ酸の代謝の際に自然に発生する物質である。
ホルムアルデヒドは反応性が高く、体内の有用な物質に作用してしまうため毒性が高いとされる。
このホルムアルデヒド水溶液に加えた石灰の方を見ると、
ホルモース反応の説明で見かける石灰は水酸化カルシウム[Ca(OH)2]になっている。
水酸化カルシウムといえば、栽培でよく見かける消石灰のことだ。
ホルムアルデヒド水溶液に消石灰を加えることで、3個のホルムアルデヒドから
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炭素3個のグリセルアルデヒドが1個か、
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これまた炭素3個のジヒドロキシアセトンが生成される。
これらの生成された炭素数3や途中生成物の炭素数2の有機化合物が各々の物質にあるアルデヒド基によって縮合するアルドール反応を経て、炭素数5や炭素数6の有機化合物が生成される。
※アルデヒド基(-CHO)と水酸基(-OH)が結合する
ジヒドロキシアセトンもまた反応性が高く、プロリンと結合してパンの香りとなるらし、メイラード反応とよく似た反応となっている。
前回の記事の希少糖コージビオースの内容と同じようにメイラード反応に土に関して重要なヒントがあるはずで、
今回のホルモース反応も頭の片隅に入れておいて損はないはずだ。
ホルモース反応の物質をよくよく見てみると、
土の中に普遍的にある物質での反応となっている。