前回の糖の還元性で糖の記事でアルデヒド基が還元性を持つという内容を記載した。
アルデヒド基の反応を見ることは置いといて、今回は希少糖について触れることにする。
希少糖というのはその名の通り、自然界にごくわずかしか存在しない単糖(糖の最小単位)や糖アルコールなどの総称である。
今回見たい希少糖は
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グルコース2分子がα1-2結合で結合した二糖のコージビオースだ。
ピラノース型(環状)のグルコースとアルデヒド型(直鎖)のグルコースが結合している。
この名前をよくよく見てもらうとわかる通り、麹の中から発見された糖で高価な糖として扱われている。
グルコースのキャラメル化により生成され、
酒やみりんに含まれているとのこと。
コージビオースは人体において、難う蝕性やビフィズス菌生育活性作用を有するらしい
※要旨では好熱菌から得られた遺伝子に触れている
※難う蝕性は虫歯になりにくい糖という意味
コージビオースの説明を読んでいる時、ふと頭に浮かんだことがある。
それは土の形成に重要な腐植酸はメイラード反応による生成物であるということとコウジカビによるフェノール性化合物の重合であるということ。
ここでパンの製造に話題を持ち出し、
メイラード反応と合わせて挙がるものとしてキャラメル化がある。
そして、今回のコージビオースはキャラメル化による生成物であるということ。
今までの内容からコージビオース等の希少糖が土壌で何らかの影響を与えているような気がしてならない。
あとは米ぬか嫌気ボカシ肥料でも。
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