花粉症の緩和の食材としてポリフェノールが有効という記述を時々見かける。
ポリフェノールといえば、摂取後に血流にのって二時間ほど体内に滞在し、活性酸素の除去を行うという栄養素を指す。
であれば、ポリフェノールが花粉症のようなアレルギー反応の緩和に関与するのは、脂肪酸の自動酸化による血流の悪化を軽減して、アレルギー反応を示す物質を局所に大量に蓄積させないという事か?と連想するが、別の話題があるかもしれないので一応調べておくことにする。
ポリフェノールとアレルギーで検索をしてみたところ、田中敏郎等 アレルギーとフラボノイド - 日本補完代替医療学会誌 第3巻 第1号 2006年2月:1–8にたどり着いた。
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フラボノイドとは植物の色素等に用いられるポリフェノールの一種で様々な種類がある。
※上の図はケンフェロールというフラボノイド
最近では健康食品の話題でクェルセチン(ケルセチン)やケンフェロールという名称を見かけるようになったが、どちらもポリフェノールだ。
先程紹介した記事を読み進めてみると、これらのポリフェノールがアレルギー反応を示すヒスタミンを分泌する好塩基球に対して活性の調整に関与しているそうだ。
ポリフェノールはアレルギーに対して関節的に関与していると想像していたが、実際は直接的に関与していて驚いた。
今回挙げたポリフェノールは健全に育った野菜に多いはずなので、野菜の質の低下がアレルギーに対して大きな影響を与えているのは間違いなさそううだ。