前回の緑茶と紅茶の違い再びの記事で、記事名にある通りに再び緑茶と紅茶の違いに触れた。
大きな違いというのがポリフェノール周りで、ポリフェノールを残すか重合させるかが重要となる。
ポリフェノールの重合が土の形成の一部を切り出したもののようではないか?という意見を記事の文末に添えた。
この話を進める前に緑茶のポリフェノールであるカテキンの健康効果について触れることにする。
『お茶の科学 「色・香り・味」を生み出す茶葉のひみつ』(大森 正司):ブルーバックスの224ページからカテキンの健康効果についてが記載されている。
大きく分けるとカテキンには
・抗酸化作用
・吸着性
の二つがあるらしい。
抗酸化作用はカテキンが酸化されやすい、つまりは電子を手放しやすいという特徴から、体内で発生した活性酸素の除去に関与する。
これは酸化重合した紅茶のポリフェノールでも同様の作用を示す。
おそらくだけれども、カテキンから電子を取り出すタイミングは互いに酸化重合の時だろう。
抗酸化作用を発揮した時に少し大きくなったポリフェノールになっているはず。
続いて吸着性だけれども、これまた大きく3つに分けている。
・一つはインフルエンザ等のウィルスに吸着して感染を予防する
・デンプンの消化酵素に吸着して糖質の吸収を穏やかにする
・花粉症に関与する物質に吸着して花粉症を緩和する
これらの内容はポリフェノール鉄錯体と酸素供給剤で青枯病の発生を抑制で触れたポリフェノールのキレート化のことだろう。
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カテキンに多く含まれているOH基がキレートに関与している。
口臭に関与する物質とも吸着するかもしれない。
吸着性の二つ目の消化酵素についての話題は下記の記事で触れた。
緑茶、紅茶問わず、茶に含まれるポリフェノールには抗酸化作用と吸着性があるという知見を得た。
今までの記事で何度か上記のような内容を書いてきたけれども、端的にまとまった言葉で〆ることが出来たので、各現象に対するイメージのしやすさは格段に向上した。
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