緑肥を使いこなす前にでイネ科のソルゴーを栽培した後の土壌は格段に良くなっているという内容を記載した。
だったら、常にソルゴーを育てていればいいんじゃね?という話になる。
ソルゴーは夏の緑肥なので、冬はソルゴーみたいな特徴のエンバクを採用すれば良いし、イネ科以外の緑肥はなんであるの?なんてことは一度は思ったことがあるはず。
現に、緑肥を利用する場合に何を選べばよいのかわからないという話をよく聞く。
マメ科の緑肥をよく目にする。
緑肥は牧草なのでクローバあたりもよく播かれる。
(レンゲとか)

有名なものにヘアリーベッチというマメ科の緑肥がある。
マメ科と聞くと思いつくのが根粒菌との共生で、根粒菌が空気中の窒素ガスを固定して養分として使える様になるというあれだ。

これがベッチの根で、

この根についたコブが根粒菌。
根粒菌はどんな反応をしているかというと、
N2 + 8H+ + 6e- → 2NH3 + 2H+ → 2NH4+
で空気中に漂っている窒素ガス(N2)をコブが一旦取り込んで、電子を大量にあてて、アンモニウムイオン(NH4+)にする。
窒素ガスがアンモニウムイオンに変われば、植物体はアミノ酸の材料として使えるようになるね。
何が還元するの?等は一旦置いといて、空気中の窒素ガスを養分に出来るマメ科を緑肥として採用すれば、緑肥を育てる時に必要な養分量は減ると考えられる。
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となると、ソルゴーとかは養分を多用に必要になるの?なんて思ったりする。
そう!
イネ科の緑肥を育てる時は、家畜糞堆肥とかを大量に投入するね。
というわけで、潤沢に資材を突っ込める場所ではイネ科が有効で、資材を突っ込めない場所ではマメ科が有効という話になる。
それ以外にもマメ科ならではの特徴があるけど、それはまた別の日に





