果実を絞ってジュースにすると見えてくる化学反応と物質の変化の記事に引き続き、ミカンの果実に含まれる成分の網羅的解析の話題を挙げる。
ミカンの果実を搾汁してジュースにすることで劇的に減少する成分があるそうだ。
一方搾汁して増加した成分もいくつかあるそうだけれども、今回はそれについては触れない。
上記話題で印象に残ったものとして、フラボノイドの話題がある。
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カンキツ果実におけるフラボノイドでは,濃度および部位別含量はアルベドが最も高く,果汁においては少ない
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※原佑介等 メタボローム解析によるウンシュウミカン含有イオン性低分子化合物の網羅的測定と比較 - 日本食品科学工学会誌 第 67巻 第12号 2020年 12月 507ページより引用
という記載があった。
先にアルベドとは何か?について触れておくと、
ミカンの皮を剥いた時に見えるじょうのう(薄皮)に付いた筋状のものの事を指し、食した時に苦味を呈する。
アルベドは見ての通り、繊維状であり、搾汁した際に破棄される。
ジュースにした時に激減した成分は繊維質の箇所にあり、搾汁した時に繊維質の箇所に残留しているものという記載があった。
フラボノイドは抗酸化作用を呈するものが多く、健康を考えた時に摂取しておきたい。
他に搾汁することで減った成分としてGABAやグルタミン等があるらしい。
※他にもあるが今まで触れてきてない成分であったので今は触れない
ミカンを食べる時に、ついついアルベドの箇所を丁寧に取り除こうとするけれども、アルベドの苦味は深い味わいだと思い、あまり取らないで食べようと思う事にした。
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