ハチミツ内での糖の働きの記事に引き続いて、ハチミツの美味しさの要因について調べ続けている。
ハチミツの蓄積についてを整理してみると、
ミツバチは花から集めてきた花蜜を巣穴に入れて蜜ろうという樹脂で蓋をする。
巣穴に入れるのは花蜜だけでなく、
花から集めてきた花粉も蜜と一緒に巣穴に入れるそうだ。
※Jurgen Tautz著 ミツバチの世界 個を越えた驚きの行動を解く - 丸善株式会社を参考
巣穴に蜜を入れたら、そこに女王バチが卵を産むらしいけれども、その話は置いといて、巣穴に蓄えた花粉についての話を続ける。
花粉に関して、池野久美子他 ミツバチ花粉の抗酸化作用 -他のミツバチ生産物との比較- ミツバチ科学 25(3): 113-118の概要に下記のように記載されていた。
/******************************************************/
ミツバチが集めた花粉(ミツバチ花粉)は、タンパク質、特に遊離アミノ酸を豊富に含み、炭水化物、脂質をはじめ、ビタミン、ミネラルも多く含まれる。
/******************************************************/
ミツバチは糖以外の成長に関する栄養は花粉から得ているのだなと。
花粉に関してもう一つ興味深い読み物を紹介すると、
吉垣茂他 ハチミツの花粉分析と微量元素分析による種類の判別 日健医誌 21(4): 277-282 2013で蜜源植物のアカシアとレンゲで花粉粒の個数を数えている報告があった。
報告の趣旨とは異なるけれども、多花粉型蜜源、一般蜜源と少花粉型蜜源という分け方で記載されていた。
どうやら花粉の種類によって微量要素の構成が異なるようだ。
蜜源植物が何か?によって花粉の量や性質も異なる分けで、これが糖以外の味に影響を与えている可能性は十分に有り得るはずだ。
関連記事