前回のpHの測定を理解する為にリトマス試験紙から触れるの記事でリトマス試験紙は地衣類のリトマスやウメノキゴケから製造するという内容を記載した。
pHの測定にウメノキゴケの何の機能を利用しているのか?
この内容のヒントになりそうな事を以前投稿したので、先にその記事から触れる事にする。
pHと聞いて思いつくものにアジサイやアサガオの花弁の色がある。
Pelargonidin.png: Edgar181derivative work: Shakiestone - このファイルの派生元: Pelargonidin.png: , パブリック・ドメイン, リンクによる
ちょいと色が異なるが、花弁の色に関与するアントシアニンの一種のペラルゴニジンというものがある。
pHによる色の変化の場合、下部の二つの-OHの箇所に糖が結合した配糖体(下部二つの-OHが-OGと記載される)で説明されることが多いけれども、シンプルなペラルゴニジンで化学式で進める。
周辺のpHが低い(H+が多い)場合は上部二つの-OHがそのままになり赤色を示し、pHが高い(H+が少ない)場合は上部二つの-OHからHが外れて青色を示す。
※Hが付いたり取れたりすることで反射する波長(色調)が変化する
植物の色素にはpHによって色が変わるものがあり、
Michał Sobkowski - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる
リトマス試験紙に用いる地衣類にも同様の色素があり、それを利用している。
これから触れる機械のpHメーターは測定部位に水素イオンで反応する色素が練り込まれているわけではない。
では一体どのように測定しているのだろう?
ここらへんを丁寧に見ていきたい。
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