ここは花の色素と稲作との記事で触れた昨年のウンカの大発生にも関わらず、殺虫剤の使用なしでウンカの被害がなかった田の場所。
ここでは次の稲作までマメ科のレンゲを育てている。
レンゲの播種は秋の稲作が終わってからになるので、時期はギリギリになってしまう。
レンゲの様子を見てみると、(自然環境下と比較して)発芽が遅くなる為、株は小さく見える。
しかも、葉の色が変わっているので冬の低温に何らかの反応をしている。
ここで面白いのが、この田ではレンゲ栽培の為に土作りをしていたり、肥料を与えていて、
所々でイネ科の草が繁茂している箇所がある。
よくよく見てみると、
イネ科の根元でレンゲが繁茂していて、しかも葉の色があまり紫になっていない。
レンゲは比較的日陰を好むイメージがあって、しかもイネ科の間を縫うように展開するイメージもある。
イネ科の遮光によって、余計なアントシアニンの合成を抑えられている?
余計な合成を抑えられている分、もしかしたら成長に優位な箇所に養分を回せていたりして。
ふと、師の元でエンバクとアルサイクローバを混播した時に事を思い出した。
冬場のレンゲの成長に、米の品質の更なる向上のヒントがあるような気がしている。
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