昨年の食の知見から秀品率の向上への記事同様、年末なので今年を振り返ってみることにする。
今年の最大の出来事といえば、なんと言っても、
ウンカの当たり年だと言われ、ウンカの被害が尋常ではなかった状況において、周辺がウンカによる坪枯れで秀品率が激減している中、レンゲ米栽培 + 農薬不使用栽培で無事に収穫できた方の栽培に関われたことではないかと。
高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の観測の報告会を行いました
この水田をほぼ毎日観測していて、中干しの技術の見直しの必要性を検討する機会を得られたのは非常に大きな経験だった。
今回の水田観測の背景に、今年世間を騒がせたコロナ渦の時に得られた知見が大いに役に立ったということも挙げておきたい。
コロナ渦による外出自粛の際、家族の健康を最優先に考え、毎日人気の少ないところを歩くという日課を設け、
生産緑地や近所の大きな公園で歩きながら花と昆虫の探索と観測をしていた。
この観測が、花粉や植物の色素の話に繋がり、
ハチミツの美味しさとは何か?の話題に繋がっていったのだけれども、ハチミツから得られた健康効果の知見と植物の耐性に意外な関連があることを発見し、ハチミツで得られた知見を水田に応用してみることにした。
開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと再び
結果は冒頭に記載した通り、周辺の水田がウンカの坪枯れで収量が激減している中、話題に挙がっている水田では農薬を使用していないにも関わらず無事に収穫できたというわけで、日本の稲作に足りていないもののアタリをたくさん得る事ができた。
この水田の土は、研究者の方が非常に興味を持ってくださり、収穫後に根元の土や株の一部を研究室に持ち帰っている為、もしかしたら面白い知見を得られるかもしれない。
来年は今年の観測結果の検証の年になるだろうな。
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