前回、長野にある天龍峡は両岸が花崗岩の渓谷であることを記載した。
暴れ川である天竜川が花崗岩を細く深く削って出来た渓谷であるらしい。
せっかく渓谷の話が出てきたので、
渓谷といえば気になるのが、
岐阜県七宗町にある飛水峡。
最古の石が発見されたのは、花崗岩が変成された岩の中にあったけれども、
1億年以上前に海で堆積したチャートがとても綺麗だということで有名なところでもある。
2つの写真を見比べてみても、
なんか全然違うよね。
飛水峡の方は川が削ったというよりも、
割れたという表現の方が近いような…
とりあえずそこらへんは置いといて、
地質図で確認してみると、
写真の箇所は益田街道にあった川を渡れる橋のところで、
この箇所に対応する地質が
天龍峡の時のように一つの地質の箇所を割るように川が流れていない。
一応緑の箇所も載せておくと
付加体となっている。
チャートも付加体に含まれるので、チャートが主体ではない付加体なのだろう。
チャートは特別硬い岩。
だけれども飛水峡を形成する飛騨川は特別硬い岩を割るように流れていない。
となると、
天龍峡とは別の作用によって形成された渓谷なのだろうか?
まだまだ先は長いな…