高槻の摂津峡通りの横にある農道にて、水田の横を流れる用水路の壁に
地衣類の何かが増殖をしていた。
地衣類は成長が遅いらしいので、定着をはじめてからそこそこの月日は経過したのだろう。
前回の桜の幹には地衣体がたくさんの記事で、桜の幹には地衣体がたくさんあるイメージと記載したけれども、よくよく考えてみると果たしてそうだったかな?と疑問になった。
京都に居た頃で近所にあった桜の名所を思い出してみると、地衣類がたくさんいる桜の木の幹のイメージがない。
昨日の記事の摂津峡公園の桜広場には地衣類にとって好ましい環境であった可能性が高そうだ。
というわけで調べてみた。
国立科学博物館-地衣類の探究というコンテンツを読み進めていくと、地衣類は車の排気ガスに含まれる二酸化硫黄に弱いと記載があった。耐性があるものもあるらしいが、どうやら、桜の幹に付く大型のウメノキゴケは弱そうだ。
※ウメノキゴケは名前にコケがあるけれども、植物のコケではない。
これを踏まえた上で、摂津峡公園の桜広場を思い返してみると、
上の写真からではわかりにくいかもしれないが、桜公園は高台にある。
この場所の付近では車はほぼ走らない。
合わせて桜広場は高槻有数の桜の名所で剪定等の管理が行き届いている。
剪定というのは受光を効率的にする意味合いもあるはずなので、秋の落葉がなくとも、地衣類にとって受光しやすい環境であると言えそうだ。
桜の幹に地衣類が多いというイメージは、桜の幹と地衣類が相性が良いのではなく、桜が人による丁寧な管理をされることが多いということが要因であるような気がしてきた。
実際のところはどうだろう?