畑でヒマワリを育てているところをよく見かける。
株数や花の大きさから飼料用や採油用ではないだろう。
おそらく、景観兼緑肥用だろうね。
ヒマワリは緑肥として優れた特徴がある(らしい)。
それは土壌に蓄積した吸収できない形状のリン酸を、
吸収できる形状のリン酸に変えて次作につなげることができる。
続・もう、牛糞で土作りなんて止めようよで記載した通り、
リン酸を意識的に与えなくても、
有機質肥料や家畜糞にたくさん含まれているからついつい過剰になってしまう。
特に厄介なのが、
土壌分析で有機態リン酸が引っかからないらしいので、
有機質肥料を多用しているとずっと気づかないままということすらある。
リン酸がたまると厄介なのが、
無機リン酸の場合、カルシウムと結合して塩(えん)になっていることが多いだろうから、
カルシウム過剰による他ミネラルの欠乏
有機態リン酸の場合は、いろんなミネラルに対してキレートで掴んでしまうので、
万遍なく欠乏症を引き起こす可能性がある。
知らず知らずのうちに秀品率が下がるパターンの一つだね。
そんな中で、
ヒマワリを栽培すると、土壌中のリン酸に大きな変化が起こる。
それは土壌中の菌根菌がリン酸を可給性のリン酸にしてヒマワリが吸収する。
可給性のリン酸のすべてを吸収するわけではないので土壌に残る。
だから、
リン酸量を減らした上で、可給性のリン酸も増える。
無機、有機、どちらのリン酸を可給性のリン酸に変えたかは知らないが、
無機リン酸を積極的に可給性のリン酸にしたと仮定するならば、
ヒマワリ+有機態リン酸を積極的に分解する菌がいる資材を投入すれば良いし、
有機態リン酸を積極的に可給性のリン酸にしたと仮定するならば、
ヒマワリ+クエン酸の施用すれば良いと思う。
上記のすべてを組み合わせればバッチリだね!
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