大葉に含まれるポリフェノールまでの記事で、大葉に含まれる栄養成分について整理した。
大葉の香り成分を更に調べていたら、リモネンという記述を見かけた。
リモネンといえば、
あら金 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
SOMALIというキッチンクリーナーで触れた柑橘に含まれるモノテルペンの化合物を指す。
リモネンについて改めて検索をしてみたら、横越英彦 - 脳の機能と栄養 - 心身健康科学 6 巻 1 号 2010 年に興味深い内容が記載されていたので、メモとして記載しておく。
興味深い内容というのが、リモネンの抗ストレス作用についてで、ラットにリモネンを与えたところ、肝臓で代謝され
By Yikrazuul (talk) - Own work, Public Domain, Link
ペリリルアルコールか、ペリラ酸になる。
これらの代謝産物が血中及び脳中で検出され、リモネンは脳内で検出されなかった。
脳内でリモネン代謝物の取り込み量が増加する時間帯に
NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる
ドーパミン等の神経伝達物質の変動のピークを示したことからリモネンにはドーパミンの放出促進効果があると考えられる。
ドーパミンといえば、運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる神経伝達物質だ。
リモネンに抗ストレス作用があると言える背景はこんなところだろう。
関連記事
ベンゼン環を持つアミノ酸のチロシンはアレルゲンとなり得るか?