冬の土の中には生き物がいっぱいの記事で生ゴミを埋めている土を掘り出して実体顕微鏡を使って土を見た。
せっかく顕微鏡で見たんだから他にも見たいものがあるだろう。
その見たいものというのが、
消臭と有機物の吸着を目的として投入したベントナイトを原材料とした粘土鉱物だ。
この粘土鉱物はスメクタイトという2:1型粘土鉱物を主として、他に緑泥石も含まれている。
土壌の専門書には土は粘土鉱物を中心としてそこに有機物が囲うモデルが記載されているわけで、上の写真はまさにそれだろう。
というわけで実体顕微鏡でまじまじとみてみると、
まだコロイド化していない粘土ではあるけれども、土の中心に粘土鉱物が入り込んでいるような感じになっていた。
これなんか、これから有機物や土壌粒子を集めちゃうよと言わんばかりの状態であった。
ここから中心の粘土がコロイド化して細かくなりながらも有機物は離さずフカフカな土になっていくのだろうなと想像が弾む。
顕微鏡で見たら、話では知っているけれども、実際はわかっていなかったこともよくわかる。
その一つに
この土は一見すると水をあまり含んでいないように見えるけれども、
土壌粒子が繋がり合っているところの隙間にはたくさんの水があるのだなと。
夏場の炎天下に連日雨が降らなくても、良い土のところの作物はなかなか萎れないのも納得出来る。
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