陽葉と陰葉の記事で、(落葉木であったけれども)同一個体であっても日が当たりやすいところと当たりにくいところの葉の形が異なるということを記載した。
陰葉では陽葉の厚みと比較して薄くして、光合成を行う細胞自体の面積を減らす対応をしていて光合成を抑えつつ、呼吸の量も減らす事によって葉の維持コストを減らしている。
葉の厚みを減らす事によって、少ない受光量でも細胞内に光を生き渡させる事が出来るようだ。
前回は落葉木の同一株内の陽葉と陰葉だったけれども、落葉木と常緑木の違いも上記の話を踏まえれば理解は易しくなりそうだ。
という話は一旦ここまでにしておいて、
緑地の林縁の木々たちの記事の冒頭の写真を眺めてみる。
写真の箇所に早朝に改めて行ってみたのだけれども、
赤丸で示した林床が暗く見える。
こういう暗いところでも発芽する木はあるだろうけれども、これは暗すぎないかと
どれくらい暗いのか?
林縁の一つ奥のカシの木の下に行って暗さを確認することにした。
遠くから見るとあんなにも暗かったのに、近づいてみたらかなり明るい。
見上げてみると、結構な量の光が差し込んでいるのがわかる。
背の高い木が林を覆うように枝を生やしている状態を林冠と呼ぶらしいが、林縁に自生するカシの成長のパターンでは、林を覆うような展開はしなさそうだ。
林床にこれだけ光が入れば、後発の木も伸長するだろうな。
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