無機肥料と聞くと皆さん何を思い浮かべますか?

有機肥料というと、何個か名前があがると思いますが、無機ときくとすぐに思い浮かばない人も多いのではないでしょうか?


まず、有機と無機の定義を見ていきましょう。

有機とは、炭素(C)を含む化合物のことです。

無機とは、炭素(C)を含まない化合物のことです。

注意点としては、炭酸は炭素を含みますが、これは無機として扱います。


有機の代表例としては、糖、クエン酸、タンパク質、オレイン酸(米ぬかに含まれる植物油)、ATP(核酸)や尿素などがあります。

では、無機の例として、硫安(硫酸アンモニウム)、硫酸カリ、炭酸苦土、消石灰、リン酸石灰、鉱物などがあります。


では、有機と無機では肥料としての効き方は、どう異なるのでしょうか?

有機質肥料では、土壌の微生物によって分解されることで、肥効のある成分に変化し、植物に吸収されます。


一方、無機肥料では、成分が水に溶けることでイオン化し、植物に吸収されます。

無機肥料を施用する場合は、どのように水に溶けるかが大事になる訳です。


無機肥料の大半は、酸由来の陰イオンと塩基由来の陽イオンが結合したものです。

例えば、硫酸カルシウム(CaSO4)は、カルシウムイオン(Ca2+)と硫酸イオン(SO42-)が結合したものです。

根は、基本的に土の残るものが多いので、植物に吸収される要素としては、カルシウムイオン(Ca2)になります。

硫酸イオン(SO42-)が水にとけやすいとカルシウムイオン(Ca2+)と離れるので、カルシウムイオン(Ca2+)が植物に吸収されやすく、逆に水に溶けにくいとカルシウムイオン(Ca2)が植物に吸収されにくいということになります。


これが、硫酸カルシウムの肥料分が効きやすいどうかということになる訳です。