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鶏糞、未発酵(左)と発酵済み(右)で見た目がこれだけ違う。

発酵鶏糞ができるまで1


では、

発酵することによって何が消えて、何が増えたのか?


まずは未発酵の白い色の成分を見ていきたい。




まず前提条件として、

大半の家畜は哺乳類だけど、

鶏は鳥類


鳥類の大きな特徴は、


uric_acid

(画像:尿酸 - Wikipedia)


尿が尿酸という固形の白いものでできている。

(哺乳類は尿素で液体)


unmature_chicken_drop


ここに写っている白い塊が尿酸で、

写真では少なく見えるけど、糞尿の大半を占めている。


哺乳類の家畜の尿素は水で流れるけど、

鶏の尿酸は固形として残る。


未発酵の鶏糞はこの尿酸の影響が一番大きい

ということを常に意識しておかなければならない。




残りの成分として、

便の中にあるものは餌の消化した産物になるんだけど、

鶏は構造上未消化率がやたらと低い(70%ぐらい)らしい。


ということで、

何を食べたかによって変わってくるけど、


コトブキ園で教わった一般的な餌の構成では、


niwatori_esa


鶏の餌ではトウモロコシ魚粉を使っているらしい。

(配合飼料とは|協同飼料のページが分かりやすいです)


これは腐植の時に記載した成分と似てる。

劣化で減った保肥力を増やせ


あとは配合飼料とはのところの下部にあった


c_drop_tankaru


炭酸カルシウムとリン酸カルシウムね。

(上の写真の白い塊が炭カル)


これは骨や卵の殻の強化の意味合いで入れるらしいが、

消化が難しいことから飼料の中に大量に入れるみたいで、

糞の中にも大量に含まれている。


炭酸カルシウムと言えば、

炭酸石灰で土壌の緩衝性に関与する物質。

く溶性が土のポテンシャルを上げる




まとめると、

大半(7割ぐらい)が尿酸で、残り(3割)が腐植の成分と緩衝性の成分でできており、


次回以降で記載するが、

尿酸は化学肥料として扱われている尿素肥料と構成が近く、

未発酵の鶏糞はほぼ化学肥料っぽい効きでプラス土作りの要素がある

というイメージで大方間違いはないはず。

肥料成分としての窒素(N)


追記

未発酵の鶏糞は乾燥鶏糞とほぼ同じ状態

乾燥している分だけ消毒がされているはず


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発酵鶏糞ができるまで3:一次発酵編