苦味を感じるのは生命の危機で硝酸態窒素の話を記載した。


硝酸態窒素の過剰蓄積の前に、硝酸態窒素がそもそもどこで使われるのか?ということを記載したいと思う。

植物が硝酸態窒素を吸収すると、葉の中に蓄積される。


葉の中では水に溶けている状態なので、硝酸イオンとして考えるとして、硝酸イオンはNO3-


syosan_kangen


これを葉で還元してNH4+のアンモニウムイオンに変える。

硝化細菌が植物の根の周りで頑張ってる


合成の詳細は省くけど、アンモニウムイオンはアミノ基(-NH2)として働き、


tissodouka

(左:ケトグルタル酸、右:グルタミン酸。左から右へ反応)

α-ケトグルタル酸 - Wikipedia

グルタミン酸 - Wikipedia


光合成の最中に生成された有機酸であるケトグルタル酸とアミノ基が結合することで、グルタミン酸というアミノ酸になり、


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(左:グルタミン酸、右:グルタミン。左から右へ反応)


そこに再度アミノ基が付くことでグルタミンになる。

グルタミン - Wikipedia


という風に書いたけど、実際には、ケトグルタル酸から単純にグルタミン酸を経てグルタミンになるわけではなく、


tissodouka2


グルタミン酸があって、そのグルタミン酸が硝酸由来のアミノ基を受け取り、そのアミノ基をケトグルタル酸に渡すという反応になっている。

たらたらと窒素同化について書いたけど、要は光合成がしっかりと行われていないと硝酸は使われないよということだ。