森に木が生えていた。
森に木が生えているのは当たり前である。
木が生えていない場所は森ではないから。
なんてことはここまでにしておいて、
この木には一本の木が寄生していた。
この植物は
幹から生えた不定根が寄生先の木の幹に入り込んでいて、
養分を吸収しつつ自身を安定させていた。
この根だけれども、
四方八方から発生していて、
寄生するにはなんだか無駄が多い。
根を発生させるコストというものは、
寄生するコストよりも低いのだろうか?
それとも、
この根は空気中からも何らかの要素を吸収できたりするのだろうか?
そんなことが頭に浮かんだ。
それだけ。