稲作に関して挙がった話題があるので投稿しておく。
稲作は昔から野菜の栽培と比較して、少ない肥料で栽培できると言われている。
野菜と比較して、肥料の重量の桁数が1桁違う程で、現在観測中の物理性の改善を行っているところでは、更に肥料の施肥量を減らしている。
なぜこんなにも肥料が少なくて良いのか?の今のところわかっている事が、
川の資源(微量要素や土壌改良としての粘土)を有効活用しやすいこと
田に水を張る + 鉄粉で田の土が自然に窒素固定を行い始めること
イネと共生しているエンドファイトによってイネ自身も窒素固定を行っている可能性があるということで、これらの話をまとめるだけで、リン酸以外の養分は地域資源でまかなえている状態となっている。
リン酸はというと、現時点の技術では有機態リン酸がどれ程あるかわからないので、リン酸を施肥すべきかどうかの判断が難しいが、歴史的に見て、低肥料栽培なのでおそらく必要ないだろう。
昨今の社会情勢により、肥料の輸入が難しくなり、日本の栽培というのが如何に海外資源に依存していたか?が露呈された。
今まで国内自給率が低いとあったが、肥料の輸入を加味すると、食料自給率がほぼ 0であったことに気がつく。
そんな中で米余りという名目で行われてきた減反政策により、田を潰し住宅が増えたという状況を加味すると、なんとも不安定な状態であると痛感する。
社会情勢が厳しくなる前に、減肥について調査しておいて良かった。
今年最大の出来事は物理性の改善 + レンゲ + 中干しなしの稲作によるインパクトを感じたこと
海外依存率を減らす手を増やすことができた。
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