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前回の粘土鉱物が出来る場所、風化作用で火成岩を構成する鉱物が風化すると粘土になることがわかった。

風化は酸素に触れるような場所であればどこでも起こりうる現象であるため、


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火山岩を母岩とする山といったところから、川下に至るどこでも粘土鉱物が出来ることになる。

長野の栄村小滝集落の米づくり前編


風化ということで話を進めると、


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朝倉書店 白水晴雄著 粘土鉱物学 -粘土科学の基礎- 新装版には他にいくつかの知見が記載されていた。

今回はそのうちの一つの海底風化について触れる事にしよう。


海底風化とは海底の岩石や堆積物が海水や底生生物の作用になって変化するが、陸上での風化と異なるので、呼び名を分けているそうだ。




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先日、大阪層群の海成粘土層というものを観察した。

大阪層群の海成粘土層


この粘土層の成り立ちを考えると、おそらく陸で風化した泥岩が海底に堆積したものだろう。

陸の方ですでに風化したものもあるだろうけれども、そこらへんはごちゃまぜにして話を進める。


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ミニガイドNo.25「大阪の地質 見どころガイド」 - 大阪市立自然史博物館友の会ネットショップによると、粘土層が出来たのが海水か淡水かで粘土の色が異なるらしい。

その背景に海底風化で陸での風化にはない特徴が影響しているらしい。


海底に堆積した粘土鉱物は海水中からカリウムやマグネシウムなどを取り込むとのことで、その時に海水に含まれる硫酸イオンも何らかの形(硫化鉄等)で貯め込むらしい。

海底で出来た粘土が隆起によって空気に晒されると、硫化鉄が反応して硫酸イオンとして溶け出し、粘土層は酸性を示すようになる。


ここからは個人的な解釈だけれども、

酸性を示すということは粘土層が土化した時には容脱によって海で蓄えたミネラルは少なくなっていると見て良いだろう。


この知見はこれから整理する予定の粘土鉱物系の肥料の重要な知見であるはずなので、海成粘土層特有の説明は頭の片隅に入れておくことにしよう。


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