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近々、和歌山県に行く予定があるので、昭文社から出版されている地図で読み解く初耳秘話 和歌山のトリセツという本を購入して読んでみた。


この本は地質、交通、歴史と産業の順に話題が進み、その地域を学ぶ上での足がかりとなる良書だった。


他の県もあるらしく、先日の山形に行く前にこの本を知っておけば、もっと有意義な時間を送れたのだろうなと思った。

次から遠方に行く時はこのシリーズを必ず購入することにしよう。




本題に戻って、今回行く予定の和歌山市付近は紀北に位置し、


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上の図の和泉山脈と記載された箇所の少し下の辺りにある。


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和泉山脈の南側を沿うように紀の川が流れ、紀の川から流れ込んだ大量の土砂が堆積したことによって出来た平野になっている。

和歌山平野 - Wikipedia


南方に紀伊山地があることにより、降水量が少ないとされ、天気と気温が安定しやすい瀬戸内海性気候と呼ばれている。

※紀伊山地の南側で降水量が多い




ここで一点、私が興味を持っている点を一つ追加しておく。


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大鹿村の中央構造線安康露頭


和歌山市を流れる紀の川は中央構造線に沿った流域となっており、紀の川が運ぶであろう土砂は


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結晶片岩となる。

結晶片岩には青い石が出る園地は良いミカンが出来るという言い伝えの記事で触れたような栽培上の言い伝えがあることが多いため、紀北を訪れたら農業史の理解につながる重要な何かに出会えるかもしれないと期待している。




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桃源郷の記事で触れたが紀の川沿いにはモモの栽培が盛んな地域がある。


モモは生育期に雨が少なく、水はけを好む環境を好むそうで、瀬戸内海性気候 + 紀の川由来の結晶片岩の堆積地は正にうってつけだろう。


この結晶片岩の堆積地で栽培されているモモにはきっと素晴らしい知見が詰まっているに違いない。