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桃源郷の記事に引き続き、モモの話題を挙げる。

上記の記事中の一つ前の記事で紹介した日本の土壌と文化へのルーツ㊿ 中国文明以来の果実 桃 | 東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科 コラムの記事でモモの生育に関して興味深い内容が記載されていた。


モモの根にはアミグダリンやプルナシンという青酸配糖体が合成されていて、根周辺環境に大きな影響を与えているそうだ。

青酸配糖体は周辺の草に対して抑制的に働くアレロパシーで、モモの木の下には草が少ないとされている。

ニセアカシアのアレロパシー


この特徴を古代の人々の気持ちで触れてみると、他の様々な木の根本はすぐに草茫々になるけれども、なぜかモモはいつまで経っても園地が整ったままだ。


これはモモには神がかった能力が備わっているのか?と考えたくなる気持ちはよくわかる。


こんな不思議な能力を持つモモが咲き乱れている風景を見て、ユートピアはこんな場所なのだろうと思いたくなる気持ちはよくわかる。


ちなみに青酸配糖体の毒性に関しては青酸の毒性の記事で触れたことがあるので、この場で改めて触れることはしないでおこう。