宝山の土から紅土を考えるで、

同じ母岩の質由来のはずなのに気候条件で、



紅土になるか、



黒ボクになるかが決まる

という話を記載した。


ここにある大きな違いは気温によって有機物の分解と蓄積のパターンが異なり、

分解が遅いことによって適切に有機物が蓄積されたのが黒ボクということになる。


ここでふと思ったことがある。


それは、



雪に埋もれた畑を見て思い出す師の言葉の続きで記載した剪定枝を山積みにして、

雪の重みで圧をかけて高速で難分解性の木質資材を分解することが、

黒ボク土の形成と非常に似ているということ。


この話は雪の圧ではなく、



踏み固めるだけで実現可能なんだけど、


これをよくよく考えると、



分解の際に木質の有機物がフェノール性化合物に変化し、

その液体が土に流れる。

木の枝から出てくる黒い液


このフェノール性化合物は腐植にならないという説があるけれど、

腐植量の測定モデルではフェノール性化合物の量を捉えているだろうという話になっているので、

木の枝から出てくる黒い液体は腐植を構成する成分とみて大きく外れるということはないだろう。

土壌中の腐植量はどのように測定されているのか?


更に、

土との接地面は剪定枝山積みによって酸素が著しく少ない状態となっているので、

たとえ発酵熱に晒されていようが紅土のところでの分解よりは確実に活性がないと予想出来る。


だからか、



このような腐植がほとんど入っていないところで

※梅雨の時期でも雑草がほぼ生えないような枯れた土



山積みを介して一年後




ここの畑の土を歩いてみると、

黒ボク特有のボクボク音がなるのは、


有機物が蓄積されたというだけでなく、

黒ボク形成の過程を経たからだったのだろうなと。


新たに一つ、

腐植を効率的に蓄積させるためには無酸素に近い状態であることが吉

というアタリが一つ増えた。


無酸素に近い状態にして、

土壌の粘土に有機物が蓄積される前に分解されることを防ぐことによって、粘土と有機物の親和性を高める

ということになるかな?

土壌のアルミニウムが腐植を守る


日本には冬があって、

紅土主体の地域程分解は盛んではないけど、

冬の寒さで分解が不活性になる。


そんな中でも有機物内の発酵熱で分解が促進されるから、

冬のデメリットもうまく回避していることになる。


粘土が多い土かつ有機物が少ないところで剪定枝山積みが効果を発揮するような気がしてきた。

それって水田利用しているところは期待した程の効果は出ないかも…


どちらにしろ、

大陸の赤い土を制する一手になる可能性は高い。


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