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ヤシャブシは水田の肥料として利用されていたらしい


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落葉による土作り再びの記事を作成していた時にとある過去記事を思い出した。


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その過去記事というのが、水田土壌で新たに発見された窒素固定を行う細菌についてで、水田のような水を張る環境において、とある細菌が土壌中の還元された鉄を利用して、空気中の窒素ガスを反応させてアンモニアを合成するというもの。


上記の内容の詳細は妹尾啓史 鉄で土を肥やす!低窒素農業がわかりやすい。

上記のPDFだと田植え前の田に入水前に鉄資材を施用しておけば効果的と記載されているが、鉄資材はおそらく何らかのキレート鉄で、タンニン鉄も十分効果を発揮するはず。

そもそもの話で、鉄は土壌中に豊富に含まれている成分であるはずなので、鉄資材を敢えて散布するということに違和感がある。

石灰過剰の土壌で鉄剤を効かす


キレート鉄でなければならないとするならば、タンニンを豊富に含むであろうヤシャブシの葉を水田の肥料に用いていたということは、キレート鉄は豊富にあることになるわけで、ヤシャブシの葉は単純な葉に含まれる養分以上に肥効を発揮する可能性があるということだ。


キレート鉄が豊富であれば、細菌だけではなくイネ自身も鉄を容易に吸収できるはずで、鉄によって光合成が活発になり根からの吸水や養分吸収も活発になる。

光合成の明反応


窒素固定により増えた窒素と養分吸収が活発になったことで各種微量要素の吸収量も増え、光合成の勢いは更に増すといった好循環が生まれている可能性は十分にある。


鉄還元細菌にとって、イネの発根が促進されれば、土中に入り込む窒素ガスの量が増えるわけで、イネには積極的に成長してほしいところ。

植物の根への酸素の運搬とROLバリア


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