ヤシャブシの実も肥料として利用までの記事を踏まえて改めて思った事がある。

ヤシャブシの実に含まれるタンニンが栽培の秀品率の向上に役立つのであれば、葉にも多く含まれるタンニンも役立つ可能性が高い。


ヤシャブシに限らず、


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アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性


落葉が腐熟して黒くなるのは、タンニンのような分解が難しいもの(リグニン含む)が分解の過程で濃縮されているはずで、遷移とタンニン以外のほとんどの成分は既に失っている可能性が高い。


土作りの一環で落葉をそのまま土に鋤き込んだらどうなるか?

落葉から滲み出たタンニンが土壌の鉱物と反応して、含アルミナケイ酸塩であれば、タンニンがキレート化して、タンニン鉄のようなものが出来る。

イオン化してアルミニウムを含む方が有機物と反応して土が形成される。

粘土有機複合体から粘土鉱物肥料についてを考える


上記の内容は一見良い反応に見えるけれども、土壌の鉱物の消費であるわけで、いずれは落葉での土作りは効かなくなる。

落葉での土作りは客土も合わせて行う必要がありそうだ。

トマトの栽培では土壌鉱物の劣化に細心の注意を払うべき




今回の内容を踏まえた上で、トマトの施設栽培を持ち出してみる。


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トマト栽培で木をいじめるという技術を整理する


落葉で物理性を改善すれば、窒素に対して、カリウムや他の各種微量要素の量が相対的に増える為に、土を固くしなくても木が暴れるという現象は回避出来るようになるはず。


ただし、トマト栽培において、落葉をハウス一棟分調達するのは難しいので、何らかの仕組みが必要だよね。

客土の方の調達も同様。


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