酸素供給剤が効く時に働く酵素で酸素供給剤こと過酸化石灰から発生する過酸化水素から酸素を発生させる酵素であるカタラーゼを見た。
カタラーゼは過酸化石灰を酸化する際に補酵素としてマンガンとヘムを利用するのだという。
過酸化水素が関与する酵素を思い返してみると、
キノコがリグニンを分解する際に利用するリグニンペルオキシダーゼという酵素で過酸化水素を利用していた。
化学反応は下記になる。
フェノール性化合物 + H2O2 ⇄ 少し変化したフェノール性化合物 + H2O
この酵素は基質がフェノール性化合物と過酸化水素で、補酵素はヘムとなっているが、過酸化水素からヘムを介してフェノール性化合物に電子を移動しているため、カタラーゼのように過酸化水素をどうにかしたいのではなく、過酸化水素を補因子のように扱って、フェノール性化合物の合成や分解に利用する。
過酸化水素が水になる反応としてはカタラーゼと同じようなことをしているけれども最終目的は全然違う。
見方を変えれば見えてくるものが違うということだ。
こうやって酵素の基質や補酵素を俯瞰してみると、有機質肥料をどうやって効率的に効かせるか?のアイディアがうっすらと湧いてくるもの。
もしかしたら枝葉を分解する時は過酸化石灰を混ぜることが有効であるかもしれない。
というアイディアが湧くものだ。