栽培が終わって休ませている土壌。
真ん中あたりに、
タデ科の草が旺盛に繁茂していた。
タデ科の草と言えば、畑作でこの草が生えると除草作業が厄介と考えられ、何故厄介か?といえば、根が強く、葉が柔らかいので、抜こうとすると途中で切れて太い根が残るから。
あとは、一株当たりの面積が広いので、凄く邪魔だというのも要因の一つだろう。
(学生の頃の実習でタデ科が多いところの除草作業はげんなりしたものだ)
そんなタデ科の植物だけど、土が柔らかければそんな厄介ではない。
以前、セレクトファームの西前がこんなことを言ってた。
タデ科の根から分泌されるシュウ酸で土壌が還元されているんじゃないか?と
たしかに、シュウ酸は酸としての面もあるけど、還元剤としての面もある。
酸性環境内で、酸化された金属、たとえば酸化鉄(Ⅲ)とシュウ酸が反応すると、
Fe2O3 + 3(COOH)2 + 6H+ → Fe2(C2O4)3・6H2Oになり、
Wikipediaに記載されている内容から、シュウ酸鉄(Ⅲ)は強い光にあたると、シュウ酸鉄(Ⅱ)と二酸化炭素になるということで、
Fe2(C2O4)3 → Fe(C2O4) + 2CO2になる。
※Fe2O3は酸化鉄(Ⅲ)
※(COOH)2はシュウ酸
※Fe2(C2O4)3はシュウ酸鉄(Ⅲ)
※Fe(C2O4)はシュウ酸鉄(Ⅱ)
ここで、鉄の電荷を見ると、C2O42-でシュウ酸イオンは一価の陰イオンなので、シュウ酸鉄(Ⅲ)の時は、Fe3+でないと成り立たず、シュウ酸鉄(Ⅱ)の時は、Fe2+になっており、酸化鉄(Ⅲ)とシュウ酸が反応することで、鉄イオンがシュウ酸から電子を一つ受け取り還元されていることが分かる。
ということで、と続きを書きたいところだが、長くなってしまったので、
-続く-