硝酸態窒素を過剰蓄積すると発生すると言われるメトヘモグロビン血症
ブルーベビー症という名前で知られ、赤ん坊が硝酸態窒素を過剰摂取すると酸欠状態になって青くなる症状としてこう呼ばれる。
でだ、どういう症状かというと、ヘモグロビンと言えば血流の中にあり、酸素を運ぶものとして知られているが、その構造が、

二価鉄を含んだ錯体でヘムと呼ばれる物質がたくさん集まったもので、中央の二価鉄が酸素を受け取る際に重要な役割を果たしているらしい。
このヘムに酸化剤である硝酸態窒素が近づくと、亜硝酸という状態の窒素がヘムの鉄から電子を奪ってしまい、ヘムの中央の鉄が二価鉄ではなく鉄(Ⅲ)、二価鉄でなければ酸素を受け取ることができず、酸素運搬を行えないメトヘモグロビンになってしまうというわけだ。
体内に多くのメトヘモグロビンが占めてしまうと、酸素運搬が正しく行われないので酸欠になってしまうと…
野菜の中に大量に硝酸態窒素が含まれていても、酸欠になるほどの致命的な状態にはなかなかならないらしいけど、血中のヘモグロビンがいくつか変化するだけでも、ロスはそこそこあるだろうから、硝酸態窒素の摂取は控えめにね。




