前回の話で毎日通っている道沿いにある水田で入水後にしばらく静置していたら表面を緑藻が覆った。
緑藻に覆われたところを数日後に再び見てみたら茶色っぽくなっていった。
という内容を記載した。
そこから更に数日後に再び水田を見てみたら、
底が見えるぐらい水田表面は澄んでいた。
水田表面を覆った茶色い層はおそらく動物プランクトンだったと予想しているのだけれども、
彼らはどこに行ってしまったのだろうか?
既に生を全うしていて、水田の底に沈殿してしまったのだろうか?
急激に増えた生物は急激に個体数を減らす。
それが生態系の常だと思っていたところ、
なんか水田表面を移動している生物が目についた。
カブトエビだろうか?
水田の底をかき混ぜながら素早く移動している。
一応、同じ種かもしれないけれども、
ゆっくり泳いでいた生物の写真も載せておく。
この生物がカブトエビで間違いないならば、
泥中の動植物の遺体の破片や小型藻類、プランクトンを泥と共に捕食するらしい。
水田の入水時は窒素分とリン酸分が豊富に含まれた状態で、
緑藻が急激に増えた。
おそらく緑藻を狙って動物プランクトンも追って急激に増えた。
緑藻や動物プランクトンといった餌が豊富にある状態でカブトエビが増えた。
生態学の教科書でよく見る撹乱された系の曲線グラフのような個体数の推移を見たよ。
ここでは無機の栄養塩が急激に有機物へと変化したのだろうな。