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風化した斑れい岩の露頭の下に蓄積した土の色は何色か?の記事で青っぽい深成岩が風化した後の赤くなった岩を見て、粘土鉱物のことをもっと理解していたら、より多くの情報を得ることが出来たのだろうなと思った。


そもそも粘土鉱物とは何なのだろう?

この疑問を解消するために粘土鉱物学の本を読んでみることにした。


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唐突だけれども、

朝倉書店から出版されている白水晴雄著 粘土鉱物学 -粘土科学の基礎- 新装版からとある文章を抜粋してみる。


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粘土の有機分子吸着作用は、触媒作用とともに、土壌中の腐植の生成と集積に関与している。地質時代に、生命の発生に重要な役割を演じたという推測もある

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※朝倉書店 粘土鉱物学 -粘土科学の基礎- 新装版 46ページより抜粋


上記の本の冒頭に記載されていた内容も合わせて紹介する。

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粘土は土壌を構成する微粒の無機成分であり、植物の生育に必要な水と肥料の担い手として不可欠なものである。粘土を大半失ってしまった砂漠の土に土としての価値はない。

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※朝倉書店 粘土鉱物学 -粘土科学の基礎- 新装版 1ページより抜粋


どうやら粘土鉱物を理解することは、土に限らず、生命とは何なのか?を追求する為の重要な要因であるようだ。




物事を理解するためには最初に定義に触れるのが吉ということで、


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粘土鉱物の定義について触れておくことにしよう。

上記の本から整理すると、

・(農学寄りの視点で)微粒であること (0.002mm以下の粒子)

・鉱物学的性質の変動が著しい

・層状珪酸塩鉱物

・水を重要な成分として、OHもしくはH2Oの形で含まれる

・イオン交換能、膨潤性、有機物その他との複合体形成能などを示すことが多い


これら5つの特徴は今まで粘土鉱物に触れてきた内容でなんとなく想像が出来るが、二番目の変動が著しいということこそが粘土鉱物の理解を難しくしているのだろうなと。


本と露頭の観察で粘土鉱物の理解を始めよう。


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