注目している食材?がある。
食材?としたのは日本では医療品扱いとなっていて、サプリメント等で気軽に購入出来ない事になっている。
何かと言うと、
By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
アミノ酸のグルタミン酸、システインとグリシンがペプチド結合で繋がったトリペプチドで、植物の葉緑素内での光合成で活性酸素周辺の恒常性に関与する物質である。
自然免疫を高める食品は何か?の続きまでの記事で病原体に感染された体内では活性酸素が増加し、感染症による死因も活性酸素に因るということで、おそらく活性酸素周辺の恒常性は非常に大事であるはず。
体内での活性酸素の調整では、電子の回収屋(スカベンジャー)であるグルタチオンとポリフェノールがあるらしい。
これは個人的な感覚で正しいかどうかは不明だけれども、ポリフェノールは体内に滞在する時間が短いのと、キレート作用があるため、グルタチオンの方が使い勝手が良いだろうと捉えている。
グルタチオンには電子の回収屋以外で興味深い報告がある。
野菜の美味しさとは何だろう?味覚の増強の記事で紹介した内容を改めて紹介すると、
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近年レバーやホタテ貝、魚醤、ニンニク、タマネギ、酵母エキスといった食べ物に含まれるグルタチオンのような小さなトリペプチドが、舌上のカルシウム感受性チャネルを刺激することによってこく味が引き起こされると報告されています。グルタチオン自体に味はありませんが、苦味を抑え、塩味、甘味、うま味を増強します。なお、酸味への影響は明らかにされていません。しかし、わずか2〜200ppmといった微量でもこく味を感じさせる効力があります。
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※食感をめぐるサイエンス - 株式会社 化学同人 14ページより引用
グルタチオンには塩味、甘味、や旨味を増強させるといったスイカに塩をかける時の効果が狙えつつ、塩分を減らすことが可能となる。
過剰な塩分といえば高血圧に繋がり、健康上宜しくないとされる。
もし、グルタチオンが旨味のグルタミン酸のような調味料として市販されていたら、塩を減らしてグルタチオンを少々加えることで、味はおそらく同じだけれども健康的な料理の調理が可能となる。
※塩分をニガリを含む天然塩であれば尚良いはず。
ここで気になるのが、グルタチオンがサプリとして購入出来ないことで、グルタチオンの過剰症が深刻なのだろうか?
検索してみても出てこないので、単純に市販するための知見が溜まっていないということなのだろうか?
グルタチオンを調味料やサプリで使用できない以上、日々の食材から摂取する必要があるのだけれども、
グルタチオンが多くあるところを連想すると、やはり葉緑素かミトコンドリアで、ここから更に連想すると、
軟弱葉物野菜や微細藻類や緑藻の海苔、スピルリナやクロレラあたりになるのだろうな。
グルタチオンを調味料として使用出来るようになる日を期待しながら待つことにする。
※グルタチオンの合成は特許があったので確立されている可能性が高い。
余談
高血圧の状態が何故健康の面で宜しくないのか?
気になって調べてみたら、高血圧は免疫の一種であるT細胞あたりの挙動に影響を与える可能性があるらしい。
廣岡良隆 - 高血圧における交感神経活性化と免疫系との関連 循環制御 第 37 巻 第 3 号(2016)
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