ウンカは水生生物の生態系にとって重要であるらしい等の記事に記載されている通り、昆虫についての理解を深めようとしている。

農学的な視点になるとついつい害虫や益虫という言葉に目が行きがちだけれども、NHKのカマキリ先生が言うように人は昆虫に学び様々な開発を行い、日々の生活が豊かになっている。

病気の予防は昆虫を意識し、昆虫から学べ


最近の話題であれば、九州大学から発表されたハサミムシの翅の展開だろうか?

昆虫界で最もコンパクト:ハサミムシの扇子の展開図設計法が明らかに | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)


ハサミムシから得られた知見で、既存の半分ぐらいなのに耐久性は今以上の折りたたみ傘が市場に出てきたらアツい。


子供たちも昆虫採集から植物や里山の営みを学ぶ事が出来る。

そんな中で最近頻繁に話題に挙がるのが「あの木はなんていう名前?」で、学部生の頃、景観園芸学でなんとか単位をとれた者にとってはなかなか難しい質問が飛び交い続ける。


昆虫の集まる木を把握するためには、生態系の遷移における陽樹と陰樹の理解が必要だと痛感する。

クワガタが集まる木にブナ科が多く、個人的なイメージとしてブナ科は陰樹が多いはず。

陰樹であれば深い森にクワガタが集まるだろうと…




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低木の街路樹から


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おそらくブナ科であろう葉の木が伸長していた。

葉の形や大きさ、縁のトゲ(鋸歯)のパターンからおそらくクヌギだろうと判断している。


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小鷹芽衣子さんによる写真ACからの写真


すぐ近くに上の写真のような大きめのドングリを落とす木があるから確度は上がるだろうけれども…


このクヌギらしき木だけれども、


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低木の根元といった暗いところで発芽しているので、クヌギは陰樹に当たるのかな?と思ったけれども、どうやら陽樹として扱われているそうだ。

クヌギ - Wikipedia


ところで陰樹と陽樹の違いというのは何なのだろう?

陽樹は比較的明るいところ、陰樹は暗い林床で発芽すると言われるけれども、そういうのを一つ一つ見て覚えていくのは難しい。

陽樹 - Wikipedia