前回のヘアリーベッチの可能性を探るの記事を書いている時に、ヘアリーベッチのことを検索していたら、兵庫県の東播磨での取り組みで、ヘアリーベッチ米という栽培方法を見かけた。
兵庫県/知ってください・食べてください。東播磨の農畜水産物!!
ヘアリーベッチをレンゲ米栽培のように田植えの前に緑肥として利用する栽培で、化学肥料の削減を目的として素晴らしい取り組みだと思う反面、農薬の使用量が増えるだろうなという不安もある。
何故、そのような不安があるかというと、ヘアリーベッチ米と合わせて、ヘアリーベッチから穫れたハチミツもウリにしているからだ。
ハチミツをウリにしているということで一つ頭に浮かぶ事が、
開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと再びの記事で記載しているが、ミツバチが持っていく花粉に含まれるミネラル、特に亜鉛の持ち出し量が、水田への入水で得られる量を余裕で超える可能性があるからだ。
播磨という地域も立地上、おそらく整備された水田が多いはずで、入水時のミネラル量はおそらく期待できないはず。
ヘアリーベッチ米に限らず、レンゲ米にも言える事だが、環境負荷が少なく良い取り組みなのに、年々、徐々に収量が下がっていくことは避けたい。
前作の稲作の藁の鋤込み時に亜鉛が豊富に含まれる米ぬかをまいて、その後にヘアリーベッチのタネを蒔くといった工夫が必要かもしれないね。
米の収穫時に米ぬかとしてごっそり持っていかれるので、微々たる量になるかもしれないけれども…
やはり川の底に溜まっている泥は欲しい。
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